最終審査に向け2作品を決定
オリジナル雑煮コンテスト「Z-1グランプリ・プレ大会」の第三次審査会が4月22日に都内会場で行われ、6月18日の最終審査に向けた優秀2作品が選出された。
「Z-1グランプリ」は、日本を代表する伝統食であり郷土色豊かな行事食「雑煮」を次世代に継承してもらうことを目的に、まずは雑煮に親しむきっかけづくりとして公益社団法人全国調理師養成施設協会(全調協=東京都渋谷区、服部幸應会長)が企画した創作レシピコンテスト。
伝統食材や郷土風習などに捉われることなく、テーマに沿いつつも斬新なアイデアが期待される。
今大会では「私のSDGs、ご当地食材でもったいなくない雑煮!」をテーマに、今年秋頃ごろに作品募集開始予定の第1回全国大会プレイベントとして行われたもの。
そのため東海・北陸エリアを中心とする小中高校生のみを対象としたが、2カ月弱の募集期間にもかかわらず1,027作品もの応募があった。
応募作品は第一次・第二次審査での書類選考により5作品が選出され、第三次は審査員による5作品の実食審査。
審査員は全調協会長の服部幸應氏、日本料理「賛否両論」主人の笠原将弘氏、オレンジページ常務取締役の姜明子氏、お雑煮研究家の粕谷浩子氏の4人で、独創性・斬新性や味、彩りに加えて「食材を無駄なく使っているか」の4項目を5段階(80点満点)で評価した。
実食審査の結果最終審査に選ばれたのは、正月に少しずつ残ってしまった様々な食材を盛り込んだ「もったいなくない! 遠州の海&山の恵みたっぷり! ZO-NI☆」(静岡県 小学5年生)と、寅年にちなみ薄焼き卵で餅をくるんで海苔を縞模様にした「きのこの土瓶蒸し風 トラぞうに」(茨城県 高校3年生)の2作品。評価点数はいずれも66点であった。
最終審査は、6月18日に愛知県国際展示場で行われる「第17回食育推進全国大会」の全調協ブースで18日に2作品を1セット100円で計500セット販売し、気に入った雑煮を投票してもらう公開審査方式。翌19日に同ブースにて投票結果を公表する。
また表彰式は、全調協が今年8月9~10日に東京・池尻で開催する「第3回学術大会」内で執り行う予定。
本大会となる第1回「Z-1グランプリ」開催および作品募集概要は、今秋以降に全調協ウェブサイトなどで公表する。
最終審査に選出された2作品
左:静岡県 小学5年生「もったいなくない! 遠州の海&山の恵みたっぷり! ZO-NI☆」
右:茨城県 高校3年生「きのこの土瓶蒸し風 トラぞうに」
「(公社)全国調理師養成施設協会」公式サイト
https://www.jatcc.or.jp/
「Z-1グランプリ・プレ大会」紹介ページ
https://www.jatcc.or.jp/works/education/z-1/
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