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19年度受賞者を決定/三島海雲記念財団

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自然・人文科学に奨励金

今年発売100周年を迎えた「カルピス」の生みの親、三島海雲氏が1962年に設立した三島海雲記念財団(東京都渋谷区、今関博理事長)は、第8回三島海雲学術賞の受賞者、第57回学術研究奨励金(研究助成)の対象を決定し、7月5日に都内で贈呈式を開催した。

同財団は「自然科学」「人文科学」に関する教育と研究を援助奨励し、その成果の普及を図ることで、学術、文化の向上、国民生活の充実に寄与することを目的に活動。設立当初から優れた研究者に奨励金を交付してきた。2019年度の奨励金交付総数は63件、総額は7361万円。内訳は自然科学部門41件4900万円、人文科学部門22件2461万円。現在までの累計金額は14億3608万円に達する。

三島海雲学術賞は、12年の財団設立50周年記念で創設。自然科学、人文科学の研究において、創造性に富み、とりわけ優れた研究能力を有する若手研究者(45歳未満)を顕彰し、その研究の発展を支援している。

19年度は「自然科学分野」(食の科学)において、東北大学大学院農学研究科加藤健太郎教授(発表時:帯広畜産大学原虫病研究センター准教授)の「食の安全を脅かす人獣共通感染症の疾病予防に関する研究」、京都府立医科大学大学院医学研究科樽野陽幸教授の「味覚神経伝達の分子基盤に関する研究」。「人文科学分野」(アジア地域の歴史・人文科学)において、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター長縄宣博教授の「イスラームのロシア:帝国・宗教・公共圏1905―1917」がそれぞれ受賞した。

なお、贈呈式では褒賞金200万円の目録が手渡され、それぞれ受賞講演が行われた。

2019年7月22日付

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