いま最も働きたい企業に食品業界からも多数選出
世界最大級の総合人材サービス企業ランスタッドホールディングス・エヌ・ヴェー(本社オランダ王国)の日本法人ランスタッドは、勤務先として魅力ある企業を世界共通基準で測る「エンプロイヤーブランド・リサーチ ~いま最も働きたい企業2019~」の調査結果を発表した。
同社は「エンプロイヤーブランド=勤務先としての企業の魅力度」と定義。職場環境、給与体系、社会貢献、キャリアアップの機会など10項目で国内の大手企業約225社を調査しており8回目を迎えた。全国7000人の回答から総合ランキング1位に選ばれたのは、サントリーホールディングス(HD)。
5月15日に都内で表彰式が開かれ、サントリーHDの神田秀樹執行役員ヒューマンリソース本部長が登壇。ランスタッドのカイエタン・スローニナ会長兼CEOからトロフィーを授与されると、「最も働きたい企業に選ばれるなんて、こんなに嬉しいことはない」と喜びを表現した。
国内では働き方改革が推進され、ワークライフバランスといった新たな指標が企業価値に影響を与えている。企業の持続的成長に向け優秀な人材の獲得は大きな課題であり、スローニナ会長は「企業の魅力向上に向けたエンプロイヤーブランディングは、雇用と経営の戦略にますます重要になる」と語った。
会場ではランキング上位企業の代表者によるパネルディスカッションも実施。「国際人材をいかに育つ組織にするか」をテーマにサントリーHDの神田執行役員、味の素の髙倉千春グローバル人事部長、楽天の杉原章郎常務執行役員CHOが語り合った。各社グローバル企業として多くの海外拠点、外国人従業員を有するが、英語をはじめとした語学、外国人に対する経営理念の浸透といった互いの意思疎通に向けた取り組みの重要性を説いた。
2019年5月27日号