新たな柱事業として育成
コミュニティ・ストアを展開する国分グローサーズチェーン(KGC)は3月13日、東京流通センターで「お客様に選ばれる!!店舗・売り場を考える」をテーマに2019年春の展示会を開催。これに合わせて前期実績の概況と今期戦略について発表した。
前期は経常利益が目標未達に終わったものの増収増益を確保した。売上高は一昨年の新店効果があり全店ベースで前期比117.0%、既存店98.7%で着地した。期末店舗数はコミュニティ・ストアの看板を掲げる標準店が62店、掲げない非標準店が459店で、27店純減の521店。
今期は引き続き加盟開発や新規ビジネス(マイクロマーケットの開拓)を着実に進める。
加盟開発では国分グループのエリアカンパニーとフードクリエイトとの連携によるパッケージ卸機能を武器にした規模の拡大を継続。小売・流通業界において独立した中小レギュラーチェーンのインフラと成り得るような〝ユニーク〟な存在を目指す。
また、小商圏となるマイクロマーケットの開拓を本格化させる。横山敏貴社長=写真=は病院、大学、大規模ビルなどの売店、自販機コーナーは今後、無人店舗にとって代わると推測。同社では人口減少による過疎化などには既存のコンビニやスーパーでは対応しきれない現状から、昨年より省人化の実験店舗に着手した。今期は本格稼働を計画しており、新しい事業の柱として育成していく考え。
2019年3月25日付