新商品、イベントでファン拡大へ
UCCグループのソロフレッシュコーヒーシステムが展開するカプセル式ドリップコーヒーシステム「DRIP POD」(ドリップポッド)。近年平均成長率が約60%と好調な売れ行きを続け、カプセル式ドリップコーヒー市場のトップブランドを堅持する。8月26日にはUCCコーヒーアカデミー東京校(東京都港区)で会見を開き、柳原優樹社長が今後の事業戦略について説明した。
日本における、1人当たりの年間コーヒー飲用杯数は約340杯。対してドリップポッドの年間飲用杯数は、それを上回る約450杯。プロのハンドドリップの抽出メカニズムを搭載したおいしさ、簡便性が支持されている。ただ欧米ではレギュラーコーヒーに占めるカプセルコーヒーの割合が40%以上と高く、80%近い国もある中、日本は10%以下にとどまる。
柳原社長は、日本での普及率について「伸びしろは十分ある」と前向きに捉える。今後、焙煎・ブレンド技術を駆使した産地の味わいの追求、サステナブルコーヒーの調達、来年には新マシンを投入することでユーザーは加速度的に増えると見込み、25年にはドリップポッド事業の売上100億円を計画する。
今年の取り組みとしては、新カプセル「ホンジュラス&コロンビア」(12P、税込933円)を9月1日から発売。ピーチのような長く続く甘い余韻と、まろやかなコクのある味わいに仕上げた。今秋から開始した、「サステナブルなコーヒー調達」ロゴも表示する。
また8月26日からファンとのコミュニティサイト「DRIP POD My COOFFEE STAND」を立ち上げたほか、「10月1日 国際コーヒーの日」に合わせ都内でイベントも開催。さらにウォーターサーバー「富士山の銘水」やタイガー魔法瓶、ABCクッキングスタジオ、全国のハイクラスホテルなど外部パートナーとの連携など、ユーザーとのコミュニケーションの創出にも力を入れていく。
会見ではUCCグループのコーヒー鑑定士・赤石朋氏と、ソロフレッシュコーヒーシステムのカプセルリニューアルプロジェクト担当者・進裕子氏とのトークセッションも行われた。
コミュニティサイト「DRIP POD My COOFFEE STAND」
https://community.drip-pod.jp/
2022年9月2日付