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真の研究開発企業へ 環境配慮で主力刷新/ 日清製粉ウェルナ

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過去最多94品を上市

小池祐司取締役社長

日清製粉グループ本社は2月1日、新たにスタートを切った日清製粉ウェルナ(小池祐司取締役社長)の2022年春新製品発表会をオンライン開催。家庭用81品(常温62品・冷凍19品)、業務用13品の合計94品、過去最多のアイテム数を発売する。

コーポレートブランドならではのコミュニケーション強化を図り、その価値をコーポレートブランドに蓄積し、企業価値のさらなる向上を目指す。今年1月からの新社名での再スタートに、小池社長が考え方を示した。内食、中食、外食。消費動向、需要動向の変化に的確に対応し、真の研究・開発型企業へと進化を続ける。開発の基本方針は「簡便」「本格」「健康」の付加価値に加え、ESGを念頭にSDGs達成を踏まえた製品開発、未来を担うZ世代を意識した製品の開発も進める。

今春は製造と販売、開発、マーケティングが一体となり、通常の2倍にもおよぶアイテム数を上市。収益基盤の常温家庭用と、成長ドライバーの低温家庭用、そして業務用を拡充。自社グループの素材・小麦ブランに含まれる発酵性食物繊維にも着目した新ブランドの機能性表示食品「ナチュブラン」も発売。日清製粉、日清ファルマとも連携を図り、通販市場にも力を入れる。

また、付加価値製品の柱、「マ・マー早ゆでスパゲティ」と「日清クッキングフラワー」は環境にも配慮、品質向上にも力が入る。早ゆでスパゲティは形状を3枚羽から4枚羽に進化させ、レンジ調理も可能にしつつ、アルデンテ食感を実現。レンジ調理にすることでゆで調理と比べるとCO2排出量を最大で35%カットできる。クッキングフラワーはボトルを環境にやさしい材質に変更。容器の薄肉化とバイオマス素材を使用し、石油由来原料を約30%低減した。詰め替え用のさらなる利用促進も図っていく。

新コーポレートブランドの早期定着を目指し、3月にはコーポレートブランド「日清製粉ウェルナ」と、認知度の高い「日清」「マ・マー」「青の洞窟」のファミリーブランドをリンクさせたテレビCMを積極的に投下する。デジタルやリアル施策も複合的に進める。その中で初めてのコーポレートソングも展開。歌い手は好感度の高い女優を起用する予定。

また、今春はSDGs、Z世代などの切り口で新たな分野の新製品も上市。これまでにない広告宣伝施策と、DX推進によるセールステックを活用した科学的営業を強化する。

家庭用常温食品は新製品35品、リニューアル品25品を2月21日から発売。また、機能性表示食品「カラダに、おいしいこと。」シリーズからは、常温2品を2月下旬、冷凍2品を3月上旬から発売。家庭用冷凍食品は新製品17品を3月1日に発売。業務用では常温7品、冷凍6品を3月1日から展開する(早ゆでスパゲティは6月1日)。

販売目標は常温135億円、冷食90億円の家庭用225億円。業務用15億円を含めた240億円の販売に取り組む。

2022年2月14日付

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