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面倒な容器ラベルはがし解決へ/飲料業界

投稿日:2020年5月25日

在宅増え分別にストレス

新型コロナウイルス感染症の影響により、企業がテレワークを促進し在宅時間が増加。それに伴い家事に関わる時間も増え、普段よりも家事に関するストレスも感じやすくなっていることが分かった。

コカ・コーラシステムは4月28〜29日にインターネットを介し、全国の20〜50代の男女400人を対象に「ゴミの分別に関する意識調査」を実施。「外出自粛前に比べ、ゴミ分別のストレスは増えたか」という質問では、約7割(72%)が「増えている」と回答した。中でも外出自粛を機に在宅勤務になった人では約8割(83%)がゴミ分別のストレスが増加しており、よりゴミの分別にストレスを感じている傾向が高かった。

 

「ストレスだと感じるゴミの分別作業」については、1位に「段ボールをつぶして、まとめる」(23.6%)、同率2位に「PETボトルのラベルはがし」「びん、かん、PETボトルのすすぎ」(各22.5%)となった。

また行っていないゴミの分別があると回答した人に、その理由を聞いたところ「めんどうだから、手間がかかるから」(29.5%)が1位となり、以下「分別方法がよくわからないから」(16.3%)、「誰かがやってくれるから」(9.3%)と続いた。

調査結果から「PETボトルのラベルはがし」がゴミ分別ストレスとして浮き彫りとなったが、飲料メーカー各社はこうした課題解決に向けた取り組みを強化している。

調査を行ったコカ・コーラは4月から「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」をオンライン、スーパーなどでケース販売専用商品として発売。一切のラベルを取り除いた「ラベルレス」にすることでラベルをはがす手間がなくなり、ゴミの分別も楽になる。ボトル容器も100%リサイクルPETボトルを採用し、環境にも配慮する。

アサヒ飲料は「『アサヒ おいしい水』天然水 ラベルレスボトル」を2018年から発売しており、廃棄物量削減による環境負荷の低減、ラベルをはがす手間を省くことを訴求。4月7日からはリニューアルにより、これまで貼付していたタックシールも削減し完全ラベルレス化を実現した。リニューアルから1カ月がたち、同社は「販売量は以前の約2倍」と好調ぶりをアピール。一方「ケース販売専用なので宅配の販売量が増えている可能性も高く、完全ラベルレス化が主要因とは言い切れない」と、今般の〝おこもり需要〟が背景にあることも示唆した。

またサントリー食品インターナショナルは、ラベルだけでなく商品に貼付されるキャンペーンシールにも着目。フジシールとの協働により、従来に比べ手はがし性を改善し、ボトルに糊が残らないキャンペーンシールを世界で初めて開発。ボトルからの剥離性を向上させたリサイクル配慮型キャンペーンシールとして、4月下旬から「ペプシ スペシャル」に採用し他商品にも順次導入する。

2020年5月25日付

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