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新型コロナで輸出減少/ICO

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コーヒー生産国にも波及

世界中で猛威を奮う新型コロナウイルス。コーヒー生産国にも影響を及ぼしており、今後の消費環境にも暗雲が立ち込めてきた。

国際コーヒー機関(ICO)によると、2019/20コーヒー年度(10〜9月)のコーヒー生産量は1億6886万袋(前年同期比101.1%。1袋60㌔㌘)と推計。直近の輸出量(10〜2月)は5097万袋(96.6%)で、その内アラビカ種は最大生産国ブラジルが裏作で3186万袋(92.2%)、ロブスタ種は1910万袋(104.8%)だった。

生産数量上位3カ国の状況は、ブラジルの輸出量(10〜2月)は1619万袋(86.8%)。ロブスタ種の新穀の収穫は4月、アラビカ種は6月から開始。しかし新型コロナウイルス感染拡大により収穫作業、輸送のための労働力確保が困難となることから収穫と輸出の遅れが懸念される。

ベトナムの輸出量(10〜2月)は1115万袋(95.9%)。ロブスタ種を中心に収穫はほぼ終了しているため生産に大きな影響はなく、2019/20年度通期の生産量は3120万袋(104.4%)と推定。ロブスタ種の価格がコーヒー年度開始時から下落し、上昇を待ち在庫を抱えていたことが輸出量減を招いた。4月1〜15日には全国的封鎖が行われ、輸出への影響も否めない。

コロンビアの輸出量(10〜2月)は590万袋(98.4%)。コロンビア経由の中国籍輸送コンテナ便が減少したことで、2月の輸出量に影響が出た。生産量は2019/20年度は1410万袋(101.7%)と推定され、10〜2月も660万袋と順調だ。しかし3月25日から19日間の全国的封鎖。4月から収穫が開始される後期収穫期に、新型コロナウイルス封じ込め措置と近隣諸国からの移民労働者(収穫労働力)の減少が予想される。

一方、2019/20年度の需要量は1億6934万袋と見込まれ、世界的なコーヒー人気を背景に48万袋の需要超過となる。しかし新型コロナウイルス拡散の封じ込め措置の結果として消費の減少、特にホテル、飲食店など家庭外の消費減が必至。さらに世界経済の停滞による失業率の上昇、価格の下落圧力も増し経済成長率の低迷も予想される。GDP成長率が1低下すると、コーヒーの世界的な需要の伸びが0.95、数値で示すと160万袋が減少すると言われている。

日本国内においても輸入業者は「ブラジルからの船便が通常40日のところ60日かかっている」と既に影響が出始めていると指摘。今後は最悪の事態として各国での貿易封鎖も考えられ、注文の前倒しで在庫不足を回避する動きも出始めている。

2020年4月27日付

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