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秋冬商戦へ動き活発/即席麺

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新ブランドが目白押し

今年も本格需要期に向けて即席麺メーカー各社の活発なプロモーションが始まった。最大手の日清食品はカップヌードルの新メニュー「旨辛豚骨」、袋麺では若年層をターゲットにした3食入りの新ブランド「日清 これ絶対うまいやつ!」を発売するなど積極的な新製品展開に注目。東洋水産も販売好調な「マルちゃん正麺」シリーズに加え、育成途上の縦型カップ麺「MARUCHAN QTTA」に意欲。袋麺ナンバーワンシェアのサンヨー食品は「サッポロ一番」の新たな販促施策に重点を置く。エースコックはもち麦を使用した新開発の麺を採用したカップ麺「すこやか和膳 もち麦めん」を発売。明星食品も新開発の麺を採用した袋麺とカップ麺の新ブランド「明星 麺神」を展開するなど、例年以上の盛り上がりを見せている。

常識超える「麺神」/明星食品
〝真のお店品質〟目指し

麺神

明星食品は、即席麺の常識を超えた〝麺〟を味わう本格的な一杯、真のラーメン店の味わいを目指した自信作「明星 麺神(めがみ)」を開発。袋麺を9月21日から関東甲信越地区で、カップ麺を10月5日から全国でそれぞれ新発売する。

1981年、ノンフライ製法技術の先駆けとして「明星 中華三昧」で高級袋麺ブームに火をつけた。以来、業界内では〝麺の明星〟と呼ばれるなど、麺の技術に関しては一目を置かれる存在となる。あれから40年余りが過ぎた今年、同社は創立70周年という大きな節目をコロナ禍の3月28日、静かに迎えていた。

そして今秋、「常識を超えた麺を味わう神旨な一杯」として、新ブランド「明星 麺神」を展開する。独自の乾燥技術(特許出願中)を結集した縦型カップノンフライ麺の最新ラインを埼玉工場に導入。従来では成し得なかった麺の太さやコシ、歯応えを実現し、そこに超濃厚なスープを合わせた。まさに〝真のお店品質〟を目指した。さらに年間3000GRPのテレビCMを入れるほか、有名ラーメン店主とのコラボウェブ企画を実施するなど、積極的なプロモーションを展開する。

袋麺は「明星 麺神 神太麺×旨醤油」117g(麺90g)と、「同 神太麺×旨味噌」119g(同)の2種類。ゆで時間は一般的な即席袋麺の調理時間を超える7分。太麺ながら締まりのある本格的な麺質に、濃厚なスープを合わせた。価格は180円。

最新技術と設備投資を行ったカップ麺「明星 麺神カップ 神太麺×旨醤油」94g(70g)は、コシと締まりのある食感、小麦の香りを感じる太さと厚みのある神太麺。そこにうま味が濃厚なスープに、直火焼きチャーシュー、メンマなどの具材を組み合わせた。230円。

今年はキスマイ参加/サンヨー食品
サッポロ一番秋プロ開始

今秋は偏愛フェスで盛り上げる

サンヨー食品は、即席袋麺「サッポロ一番」秋のプロモーション発表会を9月1日に東京の時事通信ホールで開催。新CMに出演する女優の竹内結子と、Kis―My―Ft2の藤ヶ谷太輔、玉森裕太が登場し、同日スタートする「おうちで偏愛フェス」キャンペーン開始式を盛り上げた。

「おうちで偏愛フェス」は、消費者が「サッポロ一番」袋麺へのこだわり(=偏愛)を、TwitterやInstagramの同社公式アカウントに投稿する消費者参加型プロモーションで11月30日までの3カ月間行われる。キャンペーンではオリジナルどんぶり4点セット(25人)や、「サッポロ一番」袋麺4種(しょうゆ・みそ・塩・ごま)セット(25人)やその1年分(1人)が当たる。

さらにおなじみのサッポロ一番ファミリー・竹内結子と劇団ひとり、寺田心が登場する新CMには、藤ヶ谷太輔と玉森裕太も初出演。「おうちで偏愛フェス 藤ヶ谷の偏愛」篇、「同 玉森の偏愛」篇(各15秒)を9月2日から順次オンエア。メイキング映像なども盛り込まれたウェブ動画も順次公開される。

また、TwitterやYouTubeの公式アカウントでは、藤ヶ谷太輔と玉森裕太が「サッポロ一番」へのこだわりを満載した5本の動画コンテンツや、昼・夜、鍋など多くのシーンでの偏愛を紹介する動画コンテンツを11月まで続々と配信。8月に新設したサッポロ一番公式Instagramアカウントでは関連するレシピの作り方も紹介する。

そのほか東京の有名店が26店舗集結した話題のスポット・虎ノ門横丁の一角に、期間限定のポップアップストア「サッポロ一番劇場」を9月25日に開店。料理研究家のマッキー牧元氏が手掛けた。「サッポロ一番」(しょうゆ・みそ・塩)を使い気鋭のシェフらが考えた、ここだけのメニューを提供する。10月10日まで。

フェス開始式では藤ヶ谷さんの「ニラもっりもり台湾風肉みそラーメン」と、玉森さんの「たまごふわっふわ塩カルボナーラ」の偏愛レシピ対決を竹内さんがジャッジ。予想通り?の引き分けに対して、玉森裕太がもう一品「たまごふわっふわ酸辣湯麺」を追加しアピール。普段から酸辣湯麺を作ると言う竹内さんは、どんぶりのフタを開けるなり、玉子がふわふわな酸辣湯麺に驚きの表情。「持って帰りたい」と絶賛し、玉森さんが勝利という結末に。玉森さんには丼型の優勝杯「優勝どんぶり」が贈られた。=写真は竹内結子と藤ヶ谷太輔(右)、玉森裕太(左)

新CMに香川照之/東洋水産
QTTA力強く拡販へ

香川さんにQTTA戦略担当常務の辞令を渡す沖斉専務㊧

東洋水産は、9月14日リニューアル発売した縦型カップ麺「MARUCHAN QTTA」の新CM発表会を8日に都内で開催。新たにCM起用された俳優・香川照之が登場し、商品を力強くアピールした。

2017年3月に発売された主力の縦型カップ麺「MARUCHAN QTTA」。独自の〝つやもち製法〟の麺を、ラードを使った油で揚げる香ばしい風味と濃厚なスープのおいしさが特長。加工食品部部長の福田肇執行役員は「発売から3年。お客様に認知してもらうステージが終わった」と語り、拡販に向けて積極的なマーケティングを行う方針。ラインアップはフレーバーの王道から2品(コクしょうゆ味・シーフード味)、過去の限定品から人気の2品(トマトクリーム味・サワークリームオニオン味)の合計4品。その上で福田氏は「発売当初に掲げた目標(100億円)は変えていない」と意気込みを示し、引き続き年間を通して、新商品開発を継続していく考えだ。

また、新CM「QTTA 全力描写 リニューアル」篇で、麺とスープがさらにおいしくなったことを熱弁する香川さんは、「簡単さに加え、味も麺も追求したプラスアルファ。俳優業も準備の上にプラスアルファが必要」と自身に重ね、新しくなったQTTAを絶賛した。香川さんのお気に入りは、限定商品の中で一番人気だった「サワークリームオニオン味」。自慢のカメラ目線で何度もQTTA愛を語った。なお、新CMは9月14日から全国でオンエア。

2020年9月21日付

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