包装餅にも本格的な食べ応え追求した新商品も
越後製菓は7月26日、長岡グランドホテルで新製品発表会を開催。6月19日付で就任した星野一郎会長、吉原忠彦社長ら新経営陣が今年度方針を含め説明した。また鏡餅を監修するねんドル・岡田ひとみ氏が今年も登場した。
米菓カテゴリーからは、新発想・新感覚の柿の種「ふんわり種」(120g/6袋入り、250円)を9月2日から全国発売する。中国山東省でも指折りの糖度の高さがあるピーナッツを低温でじっくりと揚げた甘みと風味は抜群。そして米菓(国産米100%)は軽いサクサクの食感。しかも個包装ごとに脱酸素剤を封入し賞味期限10カ月を実現した。
地元の大手SMで6月に先行試食販売したところ抜群のスコアをマーク。現在、大手SMを中心に各方面から非常に高い期待とともに、安定供給を求める声が集まっている。星野会長は「長岡にはかつて約30社の米菓メーカーが存在した。各社とも柿の種の販売量を落とし無くなっていった。我々は他にはない商品で米菓のおつまみ市場に参入する」と強い意欲を示した。
この他、発売14年目を迎えた「ふんわり名人」シリーズから、「同 安納いも」を8~9月に、「同 北海道ミルクもち」(60g/6袋入り、250円)を9~4月にそれぞれ期間限定で発売する。
切り餅カテゴリーには、コシの強さと食べ応えを追求した「生一番 厚切り餅 醍醐味」(350g/6個入り、575円)を10月1日から発売する。近年、薄型や小さな切り餅が増加傾向にある中で、本格的な食べ応えを追求した。新商品は厚さが約30%アップの平均20㎜、重量は約25%アップの平均60g。コシの強さは約1.7倍。原料米には新潟県産もち米を100%使用し、杵つき製法でつきあげた。
包装米飯カテゴリーには、星野会長が「満を持して発売する」と語る新商品が登場。「もち麦ごはん」「黒米・玄米入り もち麦ごはん」(各240g/2個入り、360円)を9月2日から新発売する。2016年に品種登録された国産のもち性大麦品種、新潟県産「はねうまもち」を使用した。市場に流通する商品は外国産原料が主流。産地指定のもち麦を使用した商品は初めてと見られる。国産原料100%を訴求し差別化を図るとともに、バリエーション展開も視野に入れる。
もち麦ごはんは、はねうまもち50%、国内産うるち米50%を配合。食物繊維3.4g、大麦β―グルカン1.3g、カロリー172kcal。黒米・玄米入りははねうまもち50%、国内産黒米25%、新潟県産コシヒカリ玄米25%。食物繊維4.0g、大麦β―グルカン1.1g、171kcal。
鏡餅カテゴリーでは、小型商材を豪華にリニューアル。キャラクター商材では今年もねんドル岡田ひとみ氏が監修。干支(ねずみ)の2品、猫、ニャンちゅう飾りの4品(各66g)を9月30日から発売。化粧箱入り商材では「越後お鏡餅 魚沼こがね丸餅」5号(165g)、10号(330g)の2品を発売。原料には新潟県魚沼産こがねもちを使用し、水引には京都で編んだ紐「京都水引」を使用。容器には環境に優しいバイオマス容器を採用した。
吉原社長は「当社は技術力を強みに72年の歴史がある。越後製菓五訓にある、社会に役立つ企業となるよう努めること、安心して食べられる食品を作ること。これを踏襲していく。今秋も新たな商品を開発した。今後も商品を育てていきたい」と抱負を語った。
なお、前3月期売上高は前期比98.0%の176億円。主な内訳は米菓が4億円減の60億円、包装餅は2.9億円減の92.5億円(内、鏡餅30億円)、米飯関連は3.25億円増の15.7億円。今期は103.4%の182億円を計画。米菓61億円、包装餅94.5億円(内、鏡餅30.5億円)、米飯関連18.8億円を目標に掲げた。
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