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原点回帰そして未来へ。「果実実感ジャム」全面刷新/明治屋

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創業140年。日本の食卓へのジャム普及を支えた

1885年の創業から今年で140周年を迎えた明治屋は、MYブランドの原点でもあるジャムの主力品「果実実感ジャム」シリーズの味わいとパッケージを一新し、8月5日(明治屋ストアーでは7月30日)から発売する。
明治屋は首都圏を中心に37店舗の「明治屋ストアー」の運営をはじめ、MYブランド製品事業、国内外の主要港での客船・官庁船への納入、不動産事業など幅広い事業展開を行う。

その中でも創業者の磯野計氏が1880年に三菱の第一回給費留学生としてロンドンに渡り、そこで出会った食卓でのジャムが日本での普及のキッカケとなる。普及を支えたのが信州の果樹農家、塩川伊一郎氏との出会いだった。塩川氏のジャムは1910年には明治天皇にも献上されるほどの高い品質を誇り、翌年、明治屋は同氏にジャム製造を依頼し、「MY印いちごジャム」の発売に至る。明治屋と塩川氏の出会いがなければ、「明治屋のジャム誕生は実現しなかったかもしれない」と、磯野太市郎社長は語る。創業140周年を迎えた今年、創業者の想いを未来へつなげていくため、「果実実感ジャム」を大幅リニューアル。磯野社長は「原点回帰、未来へとつなぐ意思表明」と強い思いを示した。

開発期間はおよそ2年8カ月にも及んだ。事前調査から見えた消費者ニーズ「果肉のつぶつぶ食感」を追求し、果実にこだわり、果実含有量は従来比112%(いちごの場合)にアップ。そして砂糖の甘さよりも果実の風味が感じられるため糖度を抑えた(同45度→40度)。また、オリジナルの瓶形を採用するなどパッケージにもこだわった。
「果実実感ジャム」は全部で7種類。「つぶつぶいちごジャム」「つぶつぶブルーベリージャム」「ざくざくオレンジマーマレード」「しゃきしゃきりんごジャム」「ジューシーパインアップルジャム」「ぷちぷちキウイフルーツジャム」「とろけるあんずジャム」。150gは290円、320g(いちご・ブルーベリー・オレンジマーマレード・りんご)は520円。
プロモーションにも重点を置き、先行発売する京橋ストアーではウインドウディスプレイを展示。発売記念の「マイジャム 思い出・エピソード募集キャンペーン」(7月30日~8月31日)も実施する。さらに料理研究家・長田知恵氏考案の「3世代で楽しめるオリジナルレシピ」をウェブサイトで公開。秋には同じく140周年を迎えた東京ガスとのコラボ企画も予定している。

7月24日には本社・明治屋ホールで新商品発表会が開催され、磯野社長、商品担当の大石由夏氏(商品事業本部営業本部国内商品事業部商品開発部)、長田知恵氏が登壇。世代を超えて語り継ぐ、3世代で楽しめるジャムの新たな一歩への想いを説明した。

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