半数以上が鍋で麺を茹でるのが面倒
永谷園がこの春提案するパスタの新スタイル。電子レンジ専用パウチ入りパスタソース「パキット」の販売が好調だ。同社がその背景を探る中で見えてきたのが、子育てママの自宅ランチ需要だという。
新年度が始まり、育休明けの時短勤務や慣らし保育、子どもとの生活リズムの変化に苦労している母親も多い。その中で同社は小学生以下の子どものいる20~30代の主婦350人を対象に「子育てママのランチ事情」を調査。一番人気のメニューは「パスタ」だった一方、半数以上(54・7%)の人が調理の面倒さを感じていることも分かった。最大の理由は「麺を茹でる工程」という。
1人前でも複数人前でも麺を鍋で茹でている人は全体の7割以上。鍋を使う理由は「おいしさ」や「鍋で茹でないと麺がくっつく」といったものだった。さらに子どもと共に過ごす際の自宅ランチには、「食べる時間がない」と答える人が44%に達し、育児と家事の両立の難しさが垣間見られた。
同社がこの春発売した「パキット」(ボロネーゼ・カルボナーラ・ペペロンチーノ/各300円)は、パスタをソース入り専用パウチの中で電子レンジ調理することで、鍋で茹でるようなしっかりとしたアルデンテ感を再現しつつ、洗い物・後片付けが大幅に軽減される新発想アイテムとして、子育てママのランチにぴったり。開発担当者の三田友里恵氏は「レンジでチンしている間に、他のこともできる。忙しい日のランチに使ってみて欲しい」と期待を寄せている。
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