試食と情報発信で拡販へ
兵庫県手延素麺協同組合(井上猛理事長)は6月5日、「揖保乃糸」PRイベントを山陽百貨店(兵庫県姫路市)で開催した。感染防止対策を徹底した上で、試食を含む盛りだくさんな企画を用意。地域活性とともに中元ギフトの訴求を後押しした。
当日はミス揖保乃糸が手延素麺や揖保乃糸の特長を説明。ゆでのびしにくい品質やアレンジメニュー、ローリングストックからアウトドアまで幅広い活用法をアピールした。また、600セットのサンプルを配布。そこには、熟練の製造者のみにより12~翌2月に作られた希少価値の高い、同百貨店限定品「特選」も盛り込まれた。井上理事長は「試食展開と情報発信を行うことで拡販体制が整う」とPRイベントに期待を寄せた。
また、会場ではイチ押しの注目商品を紹介。北海道産小麦100%使用の「よりつむぎ」は、風味豊かでもちもち食感が特長で高質品。さらに揖保乃糸「特級品」はiTQi(International Taste & Quality Institute)の最高評価「三ツ星」を11年連続で、「手延べそうめん(平づくり)」「手延べ中華めん 龍の夢」「手延べうどん 宝播」がモンドセレクション金賞を受賞するなど、世界的な評価の高さも訴求した。
このほか、流し素麺が楽しめる「そうめんスライダーメガラスベガス」「揖保乃糸オリジナル流しそうめんPocket」などが当たるガチャポン、「そうめん束数クイズ」「BINGOゲーム」、SNSでフォローするとサンプルが当たるプレゼント企画も行われた。その一方、同百貨店のギフトセンター会場では、Instagramでライブ配信を実施。その様子を店舗前ステージとつなぎ、デジタルサイネージで中継放映が行われた。
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揖保乃糸の5~6月の販売状況は引き合いが強く、前年並みの推移を続けている。冬場のにゅうめん向けの数量は既に確保しているが、通常品の手配が難しい環境にもあり、来年は価格改定を行い安定供給の実現を図る。
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