THE FOOD WEEKLY

イベント・講演 関西トピックス 小麦・大豆・米

丹波黒育成体験プログラムがスタート/フジッコ

投稿日:

今年も始まった黒豆育成プログラム

フジッコが主催する「丹波黒育成体験プログラム」が今年もスタートした。黒大豆の中でも大粒で品質が高いとされる兵庫県・丹波産の黒豆「丹波黒」。その苗植え・収穫までの農業体験と、日本の文化やおせち料理を学ぶ会をセットにした全4回の内容で毎年好評を得ている。協力企業として小田垣商店、神戸ポートピアホテル、旭化成ホームプロダクツも参加。

選別作業を体験

リサイクルで傘作り

小田垣社長

古谷さん

6月7日に行われたスタート回では苗植え体験、手より体験、おまめの学校などが開催された。参加者は11組・22人の親子など。まずは丹波篠山に本拠を置く大豆卸・小田垣商店で大豆や丹波篠山について、クイズを交えたセミナーを受講。最初はもじもじとしていた子ども達も、徐々にクイズの回答など積極的に行うようになった。
この後、参加者は黒豆の選別場で、傷のある大豆を手作業でより分ける「手より」を体験。さらにお楽しみ企画では、旭化成ホームプロダクツが展開する使用済みジップロックをリサイクルした傘の手作りキットを使い、子ども達が傘作りに挑戦。雨上がりの街中ではビニール傘が捨てられている光景を目にすることも多いが、年間で廃棄される傘は実に1億2千万本にのぼる。このため旭化成ホームプロダクツが、ジップロックのリサイクル事業を展開することで手作りの傘を大事に使ってもらうことを呼び掛けている。子ども達にも思いは届いたようで、傘作りに真剣な面持ちで挑んでいた。
会場には小田垣商店・小田垣昇社長も参加。「このプロジェクトを通じて丹波篠山のファンになってほしい」と、現在開催中の丹波篠山国際博のロゴをあしらった被り物を身につけ挨拶した。

いよいよ圃場へ。生産者の古谷成人さんから説明を受け、苗植えに取り掛かる。時折、雨がぱらつく瞬間もあったが、暑くなりすぎることなくおおむねスムーズに完了した。秋の収穫が楽しみだ。
古谷さんによると昨年の黒豆生産は、猛暑と水不足で例をみないほどの不作だったという。今年も暑くなるだろうが何とか豊作を期待したい。今回、初めてフジッコプログラムに参加した古谷さんは「子どもの時でないと経験できないこともある。おいしい黒豆を食べたという思いでが、後々役立つことも」と話していた。

WEB限定記事

-イベント・講演, 関西トピックス, 小麦・大豆・米

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.