
アイスや麺類を拡大
2006年の開業から今年で19年目を迎えるイオンモール大日(大阪府守口市)は、昨年の秋から今年の秋にかけて、約50店舗を刷新するリニューアルを実施中。年間1300万人が来店する、全国的にも大規模な商業施設で各地のイオングループ施設としても上位にランクインするが、競合環境の変化などからさらなる対策を打ち出している。
3月28日には第1期リニューアルとして、シネマ棟の大幅改装やイオン棟への新施設導入など、子育てファミリーが楽しめる商業施設を目指した改装を行った。今後も第2期、第3期の改装を予定。第2期改装ではイオン棟1階に170席の「FOOD HALL」を開業、4月24日には先行して「たまご丸」「まねき」「ゴンチャ」がオープンする。
〈リニューアルポイント〉
シネマ棟は新規17店舗を含む42店舗を刷新。大型専門店「イオンシネマ」「ジョーシン」「未来屋書店」をリニューアルしたほか「GU」はユニクロ横に移転拡大。
イオン棟3階には子どもが安心して遊べる「SHIBANIWA(しばにわ)」を新設。同2階のフードコート側トイレ前には授乳やおむつ替えなどを個室で安心・快適に行える「mamaro(ママロ)」を設置。
核店舗「イオンスタイル大日」を刷新。イオンの6つのファッション専門店を導入したほか、ベビー・キッズ専門店「キッズリパブリック」を刷新。
●冷凍食品は約1400品目
イオンスタイルの食品売場は冷凍食品コーナーを強化。品目数は従来から約250品目プラスした1400品目に拡大している。これは近畿圏のイオンスタイルとしてはベスト10に入る扱い品目数だ。今回、増加した品目の多くがアイスと麺類で大型店の売れ筋商品を集めた。その中には昨年、近畿圏に初お目見えした、イオングループの冷食専門店「@フローズン」の商品群も。特にこれから暑くなる季節にはアイス・スイーツカテゴリーの需要が高まる。マルチアイスなど高頻度で売れていくため補充が追い付かないことも多く、売り場を広げ陳列数を拡大しユーザー満足度を高める。
以前は壁面のリーチインと平台の冷凍ケースで販売していたが、今回は売り場の中央にもリーチインのゴンドラを2カ所設置。これにより今まで目的買いユーザー中心だった売り場が、より多くの来店客を呼び込めるようになった。この冷凍食品売り場は2年前の改装以来、地元客などから「冷凍食品を買うお店」と認知されており、新商品への反応も高いという。買いまわりやすくなったレイアウトと人気・こだわり商品の充実で、今期の同売り場の売上は2桁伸長を見込んでいる。
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