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加藤産業が2025年春夏の新製品発表会を開催

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トレンドは「満足感」「続・おうち外食」「自分メンテ・健康貯金」

25年春夏新製品発表会を開催

加藤産業は1月16~17日、「第51回2025春&夏の新製品発表会」を神戸国際展示場で開催。出展企業数は597社(常温・菓子393、低温80、酒類124)で7100品目(常温・菓子5600、低温1000、酒類500)を出品。総品目数のうち新製品は1800品目にのぼり、2日間で全国の小売業や飲食店など約4400人(前年比約200人増)の来場を見込む。

今年の春夏に向けた新製品のトレンドとして同社では、具材の多さやボリューム感を訴求する「たっぷり満足商品」、有名店の監修商品など「続・おうち外食」、腸活に関連した発酵食品など健康提案型の「自分メンテ・健康貯金」のウエートが高いと分析、情報発信や試飲・試食による比較検討を提案。

2号館2階では各社の新商品を一堂に集め紹介しているほか、新製品のトレンド情報を発信。また、4月からの大阪・関西万博の開催に合わせ、関連商品を紹介。万博公式ライセンス商品やコナモン関連など関西の食文化にちなんだ商品、さらにインバウンド向けに〝日本食″を訴求する商品もそろえ充実した内容となっている。同館1階の入り口付近では「KATO VIRTUAL EXPO(KVE)」を活用したNB、PBの新製品情報とPR動画を放映しているほかトレンドや展示会の見所なども発信。
「Kanpy」コーナーでは36品を出展(加藤産業21、和歌山産業3、リニューアル12)。主力のロングセラーであるジャム製品は、オリゴ糖を使用しすっきり爽やかな甘さ(糖度60度)にして容器を軽量化にするなど、リニューアルポイントを訴求。また北海道産のとうもろこしを使用した「とうもろこしご飯の素」や「韓国冷麺(スープ付)」「国産丸みかん」「青混ぜ焼のり」など、期待感の高い新製品をアピール。さらに「Pezzullo(ペズロ)」パスタを大々的にアピールするとして、関西を拠点とする料理人・松本喜宏シェフ、久保達也シェフがライブキッチン特設コーナーで腕を振るい、クルマエビやスモークサーモンを使った本格メニューを披露、来場者の関心を集めた。
このほかKSBコラボレーション企画にはアヲハタ、江崎グリコ、オタフクソース、カゴメ、J-オイルミルズ、ニップン、日本食研、ヤマモリが魅力的なメニューを紹介。レタスクラブ連動コーナーでは〝寒さに負けないあったかレシピ″をテーマにQvou(キューボ)、日清オイリオグループ、キーコーヒーなどがそれぞれメニューを提案。

1号館では「ディスカバリーニッポン」コーナーとして、こだわりメーカー81社(北海道5、東北6、関東・甲信越23、東海・北陸14、近畿13、中国6、四国4、九州10)が出展。各支店が推奨するメーカー27社と合わせて各地の商品をアピールした。酒類コーナーではヤタニ酒販のオリジナル商品やコスパ追求ウイスキーなどを提案。低温コーナーでは「気候と食」をテーマに、気候変動による販売機会ロスを回避するロングライフ商品を提案。また「時短朝食」として忙しい朝に冷凍パンや焼成済み冷凍パンなどを訴求。

●年末商戦と今年の展望

中村専務

16日に展示会の説明会席上で、中村孝直専務は年末年始商戦や上期の販売施策について次のように話した。
「年末商戦は悪くはなかったが想定ほどの盛り上がりはなかった印象。小売業とも話したが、年末商材の強化よりも通常の商品の販売に注力し、その延長上に年末商材の販売も行うという取り組み方が今後は望ましいと思う。年末の反動を受け3月ごろまではスロースタートとなるが、在庫をさばきつつ大きな武器である新商品をしっかり提案していく」
節約志向の高まりについては「価格を出しても数量アップにつながらない状況。ただ節約志向というが、本当に欲しいものには消費者もお金を使う。デジタル販促なども駆使して、この商品を買えばどのようなメリットがあるのかを伝えていくことが肝要だ」と話した。

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