画像認識による自動皿会計システムなど
あきんどスシローは、「スシロー伊丹荒牧店」をリニューアルし、最新の技術を搭載した次世代型店舗として6月26日にオープン。お客様満足度向上と店舗オペレーションの省力化を目指す。25日に報道陣に公開した。
スシローグローバルホールディングスの新居耕平取締役執行役員は、今回の経緯を「皿のカウントミスやレジ待ち混雑の改善、店舗スタッフの業務負担を軽減することで味に直結する切りつけ作業などに集中できるようにしたい」と説明。フロンティアプロジェクトと銘打ち、店舗設計・店舗営業・システムそれぞれの社内のプロ3人と取引先企業が協力して開発を行った。
新システムでは3つの業界初(同社調べ)の取り組みを導入。まずは画像認識による自動皿会計システム。回転レーンの商品は店員を介さずに画像認識(2箇所間にカメラを設置し、皿の有無を読み取り計算)で皿の会計を行う。客は入店時にQRコード付き席表が渡されセルフレジでの精算も可能。レジ待ち時間の短縮につながる。
自動土産ロッカーでは、持ち帰り商品がWEB上でクレジット決済が済んでいれば、スマホなどに届くQRコードを使って自由にロッカーから商品を出せる。決済前ならばセルフレジで精算後に活用できる。
そしてキッチン内オートウェイターにも注目。個別注文品はこれまで店員が指定レーンの発射場所まで持ち運んでいたが、新システムではどの発射場所からでも指定レーンへ流せるようになり店員の作業効率がアップする。さらに注文品は次々と発射できるようになった。
この他、シャリ握り、軍艦巻作り、皿洗浄なども自動化を進めており、同店では各種システムの導入によりスタッフの労働時間で約2割の省力化を目指す。今後、同店の成果を新店・改装店に活かし、将来的には3割の省力化を計画する。
WEB先行記事