廃材からシロップ開発し貧困問題に立ち向かう
LIFULL(ライフル)は、地球上でまだ光を当てられていない素材に焦点を当て、新たな食材を見つけるプロジェクト「地球料理 -Earth Cuisine-」の第4弾として「フィリピンのコーヒー農家の貧困問題」に着目しコーヒーの廃材を有効活用したシロップを開発した。
フィリピンのコーヒー生産量は減少の一途をたどっており、生豆を売るだけでは生活が成り立たず、コーヒー農家の慢性的な貧困問題を抱えている。一方、同国ではコーヒーの三大品種でありながらアラビカ種、ロブスタ種に比べ、圧倒的に流通量が少ないリベリカ種を栽培する。今回の取り組みではこのリベリカ種を活用し、通常は廃棄される花・葉・枝・カスカラ(コーヒー果実の皮と果肉部分)を使用したシロップ「PROUD LIBERICA COFFEE SYRUP」を世界的バリスタの井崎英典氏と開発した。生豆以外にもコーヒー農家の新たな収入源を生み出すとともに、リベリカ種をフィリピンコーヒーの象徴として復活させ、自国で生産するコーヒーへの誇りと関心を取り戻すことを期待する。
9月29日には都内で会見を開き川嵜鋼平執行役員CCOが概要を説明。10月以降、取り組みに賛同した猿田彦珈琲、小川珈琲、VERVE COFFEE ROASTERS、SG Groupが運営するæ(アッシュ)でシロップを使用したコラボ商品を展開する。川嵜執行役員は「シロップの一般販売を行わず外食産業を通じプロジェクトの意義を伝え、賛同企業を増やしていきたい」と今後も社会課題の解決に向けた取り組みを加速させる考えを示した。
「PROUD LIBERICA COFFEE」サイト
https://table.lifull.com/earthcuisine/coffee/index.html
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