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アイスクリーム

上位ブランド強化でアイス108%計画/ロッテ

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今年度は11年連続で増収見込む

上位ブランドを強化

ロッテは3月5日に春季アイス新商品説明会を本社で開催し、中島英樹常務=写真=が概要を説明した。2019年度は「つくるのは、アイスべき未来」をスローガンに、アイス事業売上高945億円(前年度比108%)を目指す。

近年アイスクリーム市場は拡大基調にある。市場規模は08年度(4~3月)の3845億円に対し、18年度は5165億円を見込み、10年間で1.3倍以上。冷たさ、味わいを求めるだけでなく、アイス各社が取り組む「機能」「情緒」への価値の進化、上位ブランドのさらなる集中化が背景にあり、中島常務は「子どもから大人まで季節を問わず楽しめる本格的スイーツに成長した」と分析する。

ロッテにおいても18年度の売上高は873億円(103%)と、11年連続増収の見込み。特に上位6ブランド(クーリッシュ、爽、雪見だいふく、モナ王、Ghana、レディーボーデン)は107%と大きく伸長。取引企業との協力関係による売り場の活性化、スイーツアイスコーナーや菓子とのコラボ企画といった新しい取り組みも奏功した。

そこで19年度は経営方針として、市販用は主力ブランドへの選択・集中・徹底、業務用はメニュー提案による強みの発揮を掲げる。主力ブランドの中でも「クーリッシュ」「爽」「雪見だいふく」は新商品、強力プロモーションにより〝メガブランド化〟を推し進める。さらに新しい取り組み、成長企業との連携強化により成長を加速させる。上位6ブランドの概要は次の通り。

〈クーリッシュ〉
上期テーマは「COOL COOLER COOLISH!」。瞬間的な冷涼感によるポジティブで、クイックなクールダウンを分かりやすく伝える。定番の「バニラ」に加え、上期定番「カルピス」、季節限定「冷やしパイン」を投入。俳優の竹内涼真を起用したテレビCMや映画とのタイアップ企画、体験イベントの開催を予定する。

〈爽〉
今年は発売20周年を迎え、上期は「全力って爽ハッピー!」をテーマに何度も購入したくなる取り組みを実施。「バニラ」と上期定番として「チョココーヒー」、人気飲料とコラボした「バニラ×三ツ矢サイダー」を新発売する。女優の広瀬すずをテレビCMに引き続き起用し、新コミュニケーション「集まれ!大合爽部 1日限りの部活で全力で合奏しよう。」を展開する。

〈雪見だいふく〉
「涼み涼み雪見。」を上期テーマに、春夏のイメージ醸成に向けブランドの通年販売の認知を向上させる。定番「雪見だいふく」と季節限定品「同 涼み抹茶」により話題性を図る。テレビCMには女優の土屋太鳳を起用し、昨年に続きSNSによる夏のイメチェン計画を行う。

〈モナ王〉
「モナ王 バニラ」「同 宇治抹茶」の商品展開とともに、毎年好評を得る「家族の絆キャンペーン」をブラッシュアップ。1ポイントコースを新設し、「Quoカード2000円分」「JTB旅行券10万円分」などが当たる。

〈Ghana〉
「母の日」提案を強化。「愛だな。ガーナ」をキーメッセージに、アイスとチョコレートの両軸で「母の日」を盛り上げる。

〈レディーボーデン〉
アイスクリーム業界初の試みとして、プレミアムアイスクリームの機能性表示食品「レディーボーデン ライフ バニラ」を北海道エリアと一部企業限定でテスト発売。難消化性デキストリンの働きにより、食後の血糖値や血中中性脂肪の上昇を抑える効果が期待でき「プレミアムの美味しさ」「健康」の両立を訴求する。

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