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環境教育を含めた予防医学テーマに最新医療や研究結果/日本製粉

投稿日:2019年7月16日

第9回アマニフォーラムを開催

森教授㊨と榎戸氏

日本製粉は7月10日、JA共済ビルカンファレンスホール(東京都千代田区)で「第9回アマニフォーラムセミナー」(アマニフォーラム共催)を開催。「環境教育を含めた予防医学」と題し、最新の医療情報や研究結果を4部構成で発表した。

今年度のセミナーは「予防医療」をテーマに、母体を取り巻く環境が子どもたちに与える影響について、各分野の専門家らを講師に迎え、最新のエビデンスに基づいた研究や栄養情報を紹介していく。主催者を代表して清水弘和顧問は「子どもたちが健やかに成長していくために、セミナーを通じて我々が取り組むべき課題とその対応について考えていきたい」とあいさつ。

第1部では、明治の文豪かつ軍医総監・森鴎外を曽祖父にもつ、千葉大学大学院教授で予防医学センター長兼エコチル調査千葉ユニットセンター長の森千里氏が「予防医学からみる栄養と健康:鴎外の時代から現代まで」と題し、予防医学の観点から体内に蓄積される化学物質の危険性と現状について講演。森教授は健康に影響する主な環境要因を物理的要因(放射性物質、放射線)、生物的要因(ウィルス・細菌)、社会・文化的要因(ストレス・生活習慣・アルコール・栄養状態)、科学的要因(化学物質)の4つに分類。

中でも化学物質や放射性物質は無意識に体内に摂り込まれるため、「母体から胎児への化学物質の移行を避けることは極めて難しい」と指摘。その改善策の一つとして、食物繊維が体内の血液に含まれる化学物質を吸着し体外に排出することで、母体の化学物質濃度を減らすメカニズムを紹介した。

第2部は1児の母であり、キャスターの榎戸教子氏が登壇。毎日を生き生きと輝く秘訣とコミュニケーションについて語った。

第3部の「高オメガ3で注目の健康素材!アマニのご紹介」では、同社イノベーションセンターの澤根健人氏がオメガ3脂肪酸(α―リノレン酸)、植物ポリフェノールの一種であるリグナン、食物繊維を含んだアマニ商品の魅力を発表した。

第4部のトークセッションではこれまでの講演者が登壇し、「これからの予防医学と栄養」をテーマに参加者からの質問に答えた。

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