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子どもの脳と心に影響/アマニフォーラム

投稿日:2019年1月26日

右から清水専務、篠宮氏、東尾さん、吉川氏

東尾理子さん流家族の栄養管理とは

日本製粉は1月24日、都内で「第8回アマニフォーラムセミナー」を開催。「子どもの脳と心の発育 脂質との関係」をテーマに、第一線で活躍する医師らが医療現場の現状や研究結果など最新情報を4部構成で伝えた。

同セミナーは超高齢化社会における健康寿命の延伸を目指し、最新の医療情報と正しい栄養管理の情報提供の場として昨年度から実施。今年度は「若年層、子どもの栄養管理」について、少子化が進むなか子どもたちの健やかな成長から健康長寿の実現に向けた医療の取り組み、栄養面のサポートを紹介している。主催者挨拶では清水弘和専務が「インターネットを介し玉石混交の情報が溢れるなか、消費者に正しい情報を選択してほしい」と訴えた。

セミナーの第1部では医療法人社団西船内科の篠宮正樹院長が「自尊感情を育てて生活習慣病を予防する —あなた達は素晴らしい身体と心を持って生まれて来た!—」を講演。肥満が起因する生活習慣病の若年化が近年問題になっているが、原因の一つに幼少期の生育環境が関わっている可能性があり、篠宮氏は「朝食の欠食、親とのコミュニケーション不足による自尊感情(自己肯定)の低下が影響している」と指摘する。

そこで小学生に「早寝・早起き・朝ごはん」の調査を行ったところ、3項目を実践している児童ほど肥満の割合は低く、自尊感情も高いことが分かった。「朝食を摂り、自尊感情を高めると困難な状況への適応力も上がる」と見解を述べた。

第2部は理化学研究所脳神経科学研究センター分子精神遺伝研究チームの吉川武雄チームリーダーが「脳の発育と精神に与える脂質の影響」を講演。吉川氏は脂質が脳に与える影響を長年研究しており「脳の大半は脂肪で出来ており、脂質酸(特に必須脂肪酸)の不足が精神疾患のリスクを高める」と分析する。
動物実験では脳発達期に必須脂肪酸のDHA、アラキドン酸が不足すると成体となってから精神機能に変調を起こすことが判明している。しかし、判明していないことも多く「ヒト、特に妊婦は必須脂肪酸をサプリから摂取する場合、量や摂取時期については注意が必要だ」と警鐘を鳴らした。

第3部の「高オメガ3で注目の健康素材!アマニのご紹介」では、同社イノベーションセンターの澤根健人氏がアマニ商品を説明。アマニには食事からの摂取が必要な必須脂肪酸の一つ「オメガ3脂肪酸(α—リノレン酸)」を多く含み、抗炎症、脂質代謝や血圧の改善が期待できる。食物繊維、植物ポリフェノールの一種「リグナン」も含まれ、近年、認知度、市場とも拡大している。澤根氏はアマニ油では小さじ1杯、ローストアマニ粒・粉末では小さじ2杯で1日分のオメガ3脂肪酸が摂取できるとし、「スープやヨーグルト、ドレッシングで手軽に摂取して欲しい」と紹介した。

第4部ではプロゴルファーの東尾理子をゲストに迎え、講演を行った篠宮氏と吉川氏とが「食生活でも子ども発育をサポート —理子さん流ご家族の栄養管理とは—」をテーマにパネルディスカッション。東尾さんから子どもの成長に必要な栄養、脂質について聞かれると両氏は「バランスの良い食事を心がけ、親子で食卓を囲むのが望ましい」と答えた。

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