「プチッとうどん」好調
商品開発部商品開発一課
髙橋 美咲氏
旺盛な個食需要を追い風に、売り上げを伸ばし続けているエバラ食品工業の「プチッとうどん」シリーズ。今年2月には新商品を発売し、ラインアップは全9種類となり、ますます勢いを増しそうだ。これからの暑い時期に需要期を迎えるが、さらなる拡販に向けたプロモーション活動などを商品開発担当の髙橋美咲氏に聞いた。
―好調な要因について。
個食需要が高まるなか、ポーション調味料の利点をいかし「1プチッと、1人前」の簡便性、豊富な味のバリエーションが支持されている。パッケージは商品名を強調するデザインを採用しており、どれを食べようかと外食店でメニューを選ぶような楽しさを店頭で演出したい。
2020年は内食が進み売り上げが急拡大したが、21~22年もさらに伸長した。バラエティー豊かな新商品を毎年発売していることが好調要因と考えている。主戦場はスーパーだが、コンビニの配荷も増えている。コンビニ利用者と個食メニューの相性が良く、スーパーとは異なる品ぞろえで〝こってり系〟が人気の店舗もある。
冷凍うどんを常備する家庭が増えていることも理由の一つ。CMでは冷凍うどんを電子レンジで加熱してから出来上がるまでの調理過程を描き、「プチッとうどん」を混ぜるだけで簡単にこだわりのうどんメニューが出来上がることを訴求している。
―新商品の手応えは。
2月に新商品2品を発売し、いずれも計画を上回る売れ行きだ。「プチッとうどん 明太子うどん」は、明太子を引き立てる焼きあごだしを使った濃厚感が特長。瀬戸康史さんを起用し、明太子のキャラクターがダンスするCMも好評を得ている。「同プラス だし入りとろろうどん」は、技術を駆使し、とろろをポーション容器に詰めた。昨年から具材など、ひと手間かけたメニューが作れる「プチッとうどんプラス」を展開し好調だが、「とろろうどん」でさらに存在感を高めたい。
―今後の展開について。
需要期はこれから夏にかけて。新しい食べ方としては、うどん2玉に味が違う2種類の「プチッとうどん」をかけて楽しむ「ミックスうどん」や、うどん以外の汎用メニューも提案している。売り場では専用什器、冷凍うどんとのクロスMD、また、レシートアプリの活用などデジタル施策にも力を入れる。
バリエーションについても、外食、食材のトレンドをリサーチし常に新たな味を追い求めている。ブランド認知率はまだまだ伸びしろがあると考えている。さらにブランド力を高めていきたい。
2023年5月22日付