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豆乳ヨーグルト市場拡大へライン新設/ポッカサッポロ

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大型容器商材投入し市場の活性化狙う

岩田社長㊧と大槻執行役員

ポッカサッポロフード&ビバレッジは、成長著しい豆乳ヨーグルトの販売を強化する。3月22日には群馬工場第二工場(群馬県伊勢崎市)に新設した専用ラインが稼働、大型容器の生産を開始した。

3月26日に都内で会見した岩田義浩社長は今後の取り組みを説明。同社は創業のレモン事業、飲料事業、スープ事業を主力としてきたが、2015年にトーラク社から豆乳飲料、豆乳ヨーグルトの営業権を譲受したことで大豆・チルド事業に本格参入。豆乳加工品は健康意識の高まりや嗜好の多様化、使用用途の広がりを背景に市場は拡大傾向にあり、岩田社長は「新たな事業の柱に据える」と高い期待を示した。

中でも豆乳ヨーグルトの市場は5年連続で伸長しており、18年は27億円(前年比108.0%)と推測し同社が56%の高いシェアを握る。乳製品のヨーグルトとの比較では市場規模はわずか200分の1だが、潜在需要は現在の20倍はあるとの見方だ。

これまで豆乳ヨーグルトの製造は外部工場に委託してきた。しかし、経営理念「新しいおいしいを次々と生み出す」の実現、大豆・チルド事業の中核となる豆乳ヨーグルトの新たな需要創造に向けて内製化、製販一体の事業展開を決めた。

新ラインには53億円を投資。大豆から豆乳の搾汁、豆乳の発酵や豆乳ヨーグルトの充填までが一貫して行える。従来販売してきた小型容器に加え、新たに大型容器も取り扱う。

新商品第一弾では、大型容器「SOYBIO(ソイビオ) 豆乳ヨーグルト プレーン無糖」(400g、250円)を4月2日から発売。新商品のために開発した「おいしさ丁寧搾り製法」で作った豆乳を、4種の生きた乳酸菌で発酵。なめらかでくせのない味に仕上げ、料理への活用といった汎用性も提案。30~40代女性に向け大豆由来成分のイソフラボンと乳酸菌が摂取でき、美容と健康をサポートする。併せて従来品の小型容器「同 プレーン加糖」「同 ストロベリー」(100g、120円)もパッケージを変更する。

大槻洋揮執行役員大豆・チルド事業本部長は「市場規模27億円の豆乳ヨーグルトに、53億円をかけラインを新設したのは相当の覚悟」と並々ならぬ決意。しかし極めて高い市場性を見込んだものであり、サッポログループ創業150年を迎える26年には「市場規模は120億円に拡大し、市場シェア7割を目指す」と語気を強めた。

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