「藻活プロジェクト」始動用／多業種11社が連携

新たな食・健康習慣として期待

発表会の様子

古来、海藻などの「藻類」を身近な食文化として取り入れてきた日本人。豊富な食物繊維、ミネラル、必須アミノ酸など栄養バランスに優れ、ライフスタイルが多様化した現代でも、日々の健康管理をサポートする食材として期待される。

そんな中、こうした特性、魅力をより広く伝え、需要喚起を図ろうと、藻類を取り扱う食品メーカーら多業種11社が連携し「藻活（もかつ）プロジェクト」を立ち上げた。12月11日には都内で発表会を開催し、参画企業が取り組みを説明した。

多業種11社が連携

今回参画するのは、伊那食品工業、クロレラ工業、SARABiO温泉微生物研究所、サン・クロレラ、壮関、ニコニコのり、ピエトロ、フジッコ、丸井グループ、ユーグレナ、ラムラ。今後、情報発信サイト「藻活.jp」では、日々の生活に役立つ知識や、参画企業監修の藻類レシピを紹介。また、手軽に藻活に親しめるように参画企業の商品の一部に「藻活マーク」を掲示するほか、飲食店での藻活メニューの提案や、小売店でのキャンペーンも予定。医師の石原新菜氏が、藻活アドバイザーを務める。11社の連携をいかし、食・健康分野で新たな価値を創出していく。

発表会の会場では、藻活レシピ「わかめの白和え　たっぷり海苔のせ」「寒天と茎わかめの豆苗サラダ」「塩昆布とクロレラごはん」を試食。参画企業が意気込みについても語り、昆布と豆を通じ「おいしさと健康」を提供してきたフジッコは、藻類の価値を広げ、持続可能な食文化を共創する考えを示した。