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秋の総合展示会を盛大に開催/加藤産業

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秋の総合展示会には5千人超が来場

メーカーコラボで人気だった「桃屋食堂」

加藤産業は9月17~19日、神戸国際展示場で130回目となる「2025秋季 加藤産業グループ総合食品展示会」を開催。出展企業は465社(常温185、低温115、酒類118、菓子47)で来客数は約5100人。前回の秋季総合展示会と比べ出展企業は約30社、来客数は200人ほど増加した模様。
今回も「流通を最適ソリューション」と題して開催。オリジナル商品では、イタリア№1トマト製品ブランド「MUTTI(ムッティ)」を改めて訴求。

提案コーナーでは、春の総合展示会に続き「売り方の“味変”」を、多様な角度から実施して紹介。また、グループ企業と連携した企画提案も強めており「加藤産業グループ合同企画提案コーナー」ではカテゴリーの垣根を超えた商品やメニューを紹介した。

MUTTIを訴求する中村専務

MUTTIは同社が09年から販売を開始。その実績が認められ、今回、公式代理店として改めて契約を結んだことから、これまで以上に販売を強化しており、大手量販店が採用する事例も。展示会では料理研究家の中川千佳子さんによる調理実演を行うなど、その商品価値をアピールした。
カンピーコーナーでは、商品ごとの紹介ではなくシーン別の提案を実施。MUTTIはじめこだわりの輸入品を集めた「ハレの日の幸せな食卓」、注力カテゴリーで迎春商材でもある「あんこ」などのメニューは「年末年始の食卓を彩るごちそう提案」として紹介。

「カンピー ザ・プレミアム」などは「休日の朝は、ゆったりブランチ」、タイパ商品や健康機能性を訴求する商品群は「忙しい毎日の食事を『おいしく』『簡単』『ヘルシーに』」として訴求した。

売り方の“味変”では「単身世帯向け」、ポップを活用した「“安い”ではなく“欲しい”売場へ」、また「新しいデジタル販促3選」などを提案。さらに売場の成功事例をパネルで紹介した。中村孝直専務はPOSデータなどを活用し、マンネリを打破する提案の重要性がセールスに浸透していると話し、今後は「AIなど新たなツールを活用する部分と、情緒的なヒトならではの提案とを上手く融合させた当社らしい売り場作りを行いたい」とした。同社の提案型営業は定評があり、小売業店頭において成功事例も増えている。
グループ企業と連携した提案では、ダウントレンドの漬け物にあえてフォーカス。いぶりがっこをはじめとした東北メニューを横断的に提案し、東北フェア開催による買上点数アップを推奨。また年末に向けた漬け物パーティーも提案した。グループ企業別では、ケイ低温フーズとメーカーコラボによる「いなり×そば」メニューや北海道の味覚を訴求。酒類コーナーでは、ヤタニ酒販・三陽物産がブランデーと烏龍茶を使った「ゔーろん」などを紹介。カトー菓子・植嶋の菓子コーナーは47社・42小間の集合陳列を実施、NB商品から留め型、OEMに至るトータル提案を行った。

「KATO提案ストリート」は周年を迎えたブランドとのコラボを実施。体験コーナーとしてカゴメの野菜生活30周年、マルちゃん焼きそば50周年と連動した企画を投入。またMizkanとは食酢の魅力を改めて紹介。桃屋とは「桃屋食堂」とした屋台風のブースで試食や売れ筋商品の提案などを実施。
今年の夏は猛暑により外出を控える人が増えたためか、8月の飲料商戦が不振に終わった。それだけに秋以降は、こうした提案を駆使して活性を呼び込みたいところだ。

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