共同プロジェクト「Bkins(ビーキンズ)」スタート
森永乳業と大正製薬は、ビフィズス菌の認知拡大や特徴の理解促進に向け協業し、20代の社会人を中心としたコミュニケーション活動の共同プロジェクト「Bkins(ビーキンズ)」を7月16日から開始。初日には都内で会見を開き、森永乳業の篠原誠執行役員、大正製薬の宍戸正臣マーケティング本部長が今後の取り組みを説明した。
近年、大腸は全身の健康の要となっていることが明らかになっており、中でも新生児から大腸に存在し年代問わず健康に役立つ善玉菌の代表格と知られるビフィズス菌。健康に有益な菌として多くの企業が様々な研究、商品開発を行っている。特に森永乳業は、ビフィズス菌研究のパイオニアとして50年以上の実績があり、国内メーカーシェアナンバーワンを堅持。OTC医薬品のリーディングカンパニーである大正製薬も、ビフィズス菌の研究を推進する。今回この分野をけん引する二社が手を組むことで、ビフィズス菌を介した企業コラボが実現した。
篠原執行役員が、両社共通の課題として挙げたのが「ビフィズス菌の特徴が理解されていない」こと。ビフィズス菌は、多くの日本人が持つ腸内細菌で、誤解されやすい乳酸菌ではない。腸内環境を整え、便通や体臭、肌荒れ、肥満の改善などが期待できる。だが名前は知られていても特徴までは知られておらず、年代が若くなるにつれその傾向は強まる。一方、ビフィズス菌は年齢とともに減少することから、共同プロジェクトを立ち上げるにあたり、自分のために食や素材の選択を意識するようになる20代からの理解促進が必要だと考えた。
そこで今年度は20代の関心が高い「美容・健康」をテーマに、SNS(YouTube、TikTok、Instagram)を活用した取り組みを展開する。各界の著名人、インフルエンサーの協力のもと、ボディメイク、筋力トレーニング、体型維持などを目的とした腸活方法を発信していく。二社でタッグを組み若年層のみならず、ひいては全世代でビフィズス菌の地位向上を目指す。
また会場ではターゲット層を代表して、タレントのゆうちゃみ、ゆいちゃみ姉妹、京都府立医科大学大学院医学研究科の内藤裕二教授によるトークセッション「腸活するならビフィズス菌」も行った。事前の検査でゆうちゃみさんは、腸内にビフィズス菌が少ないことが判明。内藤教授が「ビフィズス菌入りのヨーグルトやサプリメントを、食物繊維が豊富な食品と一緒に摂取すると良い」と勧めると、「少しずつ、できることからやっていきたい」と食生活の改善を誓った。
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