レギュラー品を重点拡充
明星食品は「明星五重塔戦略 春の陣2024」で消費の変化に全方位で対応していく。1月26日に本社で2024年春夏新商品発表会を開き、豊留昭浩社長が戦略方針を示した。
2022年夏から取り組んだ全商品における〝全麺改良〟、昨年夏には消費の5層化に対応する「明星五重塔戦略」を打ち出し、23年12月まで17カ月連続で売り上げ伸長が続いている。豊留社長は、経営方針に掲げる「ブランドのブラッシュアップの継続」「オリジナリティ(独自性)の強化」「CSV経営のさらなる推進」が、業績につながっていると指摘した。
一方、自身が1983年入社時に経験した価格改定は昨年で7度目。しかも昨年は初めての2年連続となった。豊留社長は「ブランド力があっても、そのままでは売れない」と話し、「明星 チャルメラ」「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」の好調な販売が続いている理由に、商品特長(長所)を伸ばす品質強化・ブラッシュアップをポイントに挙げた。
2024年以降の戦略については、「明星五重塔戦略」の商品ラインアップを拡充し、消費の変化に全方位で対応していく。木所敬雄執行役員マーケティング本部長は、3つのキーワード「α世代ファミリー」「推し活消費」「消齢化」に沿って「明星五重塔戦略」を強化し、次世代ユーザー獲得を図っていく考えを示した。
2月5日発売分から4月1日発売分までの新商品・リニューアル品全19品を発表した。高級品志向(Premiumライン)、レギュラー品志向(Standardライン)、格安プレミアム志向(Standard Valueライン)、低価格品志向(Valueライン)、超低価格品志向(Super Valueライン)で、消費の5層に対応する。
最もラインアップの強化を図ったのはStandardライン。「明星 一平ちゃん夜店の焼そば 関西風お好み焼ソース味」(発売日2月5日)、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば やみつき塩だれ味」「同 醤油バター明太子味」(同2月26日)、明星初のミニカップ麺「明星 チャルメラちいかわラーメンしょうゆ味」(同3月25日)、「明星 中華三昧タテ型」シリーズ3品(2月12日)、「明星 ロカボNOODLESおいしさプラス」シリーズ5品(同3月4日)。
この他Premiumラインでは「明星 麺神 台湾まぜそば」(同3月18日)と「明星 ぶぶか油そば」(同3月25日)。Standard Valueラインは「明星 チャルメラの逸品 大盛 ワンタン麺」2品(同4月1日)。Valueラインは「明星 至極の一杯」3品(同3月11日)を発売する。なお、商品詳細については各商品発売日の「即席麺紹介コーナー」での掲載を予定する。
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