広瀬すず効果、プレモル若者需要が拡大
サントリーは8月22日、東京・大阪でビール事業マーケティング説明会を開催。10月に酒税改正を迎えるビール類市場動向や今秋以降のビール主力品の販促活動などの方針を明らかにした。
1~7月のビール類市場が前年並み推移とされる中、同社の販売数量は前年比113%、ビールのみでは134%と好調を続ける。主力の「ザ・プレミアム・モルツ」111%、「パーフェクトサントリービール(PSB)」「金麦」も前年クリアし、業務用137%と各ブランドが市場を上回った。4月から発売した「サントリー生ビール」も7月までの累計で228万箱を達成。
2月に刷新したプレミアムモルツのレギュラー品と「香るエール」は、リニューアルの前後4週間の比較で約1.7倍の売れ行きに。また7月から若者層開拓に向け、広瀬すずさんを起用したCMを投入。これまでビール購入頻度が低かった20歳代後半から30歳代の需要が大幅拡大。業務用でもプレミアムモルツを「神泡品質」で提供する店舗が全国で約6.5万店に増えた。さらに昨春発売の「PSB樽詰」を扱う店舗も増加、7月末時点で4500店舗が導入しており12月末には5千店舗へ拡大を見込む。
10月の改正では、新ジャンルの仮需が想定されるため、すぐにビールシフトが進むことは考えていない。ただ年明け以降にはビール需要が高まるとして、プレミアムモルツのデザイン缶や冬季限定の「〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を、PSBは数量限定で「黒」を発売。11月からも品ぞろえを強化する。また春・夏にサントリー生ビールの樽生をテスト販売したところ、高評価を得て来春から本格展開する。このほかビール類を対象としたキャンペーンも実施する。
今期のビール販売計画は事業計数量(ノンアル含む)で104%、ビール類計106%、ビール計131%を見込む。ビール主力の販売数量はプレミアムモルツ1400万箱、PSB350万箱、サントリー生ビール400万箱計画。
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