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新プレモルに期待感/サントリー

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ビール事業計で2%増へ

鳥井社長㊧と西田社長

サントリーは、今年発売20周年を迎える「ザ・プレミアム・モルツ」を2月28日からリニューアルする。時代に合わせた新たな〝プレミアム〟を目指し、味わい、パッケージデザインで表現する。

今年は、同社がビール事業に参入して60年の節目の年でもある。鳥居信宏社長は、1月12日に都内で開いた事業方針説明会で「サントリーにとってビールは飽くなき挑戦の連続だった」と振り返った。1967年には熱処理しない生ビール「純生」、94年には日本初の発泡酒「ホップス」を発売。そして2003年に「プレモル」を発売すると、プレミアムビール市場でトップブランドに成長しビール事業を軌道に乗せた。

ビールカンパニーの22年の販売実績は6347万ケース(前年比104%)。「プレモル」計が119%とけん引するほか、健康志向を捉えた糖質ゼロ「パーフェクトサントリービール」が飲食店で拡大し154%、新商品の炭酸でつくる自由なビール「ビアボール」は若年を中心に大きな手応えをつかむ。

今年もビールカテゴリーにマーケティング投資を徹底集中するが、中でも本丸の「プレモル」のアクセルを踏み込む。リニューアルに当たってはプレミアムの捉え方に着目し、かつて「装飾的」「重厚」だったイメージが、近年は「洗練」「しなやか」「躍動的」に変化。プレミアムビールも新たな価値が求められ、時代に合わせた〝新プレミアム創造〟を目指す。

味わいは、華やかな香りと深いコクをより一層引き立てるために「磨きダイヤモンド麦芽」を一部使用。ダイヤモンド麦芽の穀皮を除去することで、コクに寄与するタンパク質の特長を引き出す。パッケージは、装飾をそぎ落としたシンプルなデザインを採用し、しなやかな上質感を訴求。注ぎ口のプルタブもブルーにすることで、缶を開ける瞬間に沸き上がる高揚感を刺激する。250ml缶/350ml缶/500ml缶/334ml瓶/500ml瓶、アルコール度数5.5%。

併せて「ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール」は、「同 〈ジャパニーズエール〉香るエール」として新発売。みずみずしい香りが進化し、日本人の嗜好に合うフルーティーな味わいと爽やかな香りを実現した。350ml缶/500ml缶、アルコール度数6%。

〝多重奏で、濃密。〟がコンセプトの「同 マスターズドリーム」は缶製品を3月28日から発売。350ml缶/260円、500ml缶/348円、アルコール度数5%。

回復基調にある外食業態にも力を入れ、「神泡店」の魅力を伝えるコミュニケーションの展開や、応援メッセージ「人生には、飲食店がいる。」を継続発信。21年に開始したWEBでの「冒険型ビール工場体験」や、昨年再開した工場見学でビールづくりのこだわりを伝える活動も強化する。

23年のビールカンパニーの販売計画は、6450万ケース(102%)、その内「プレモル」は計1350万ケース(103%)。取締役常務執行役員でビールカンパニー社長の西田英一郎氏は、「年間を通し新商品、イベントを考えている」とビール事業のさらなる隆盛に期待した。

2023年1月23日付

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