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“毎日が幸せになる” 1階をシンボルフロアに/阪神梅田本店

投稿日:2021年10月8日

食の阪神ついに本稼働へ

新生・阪神梅田1階に「食祭テラス」登場

阪神百貨店は10月8日に梅田本店第二期棟を建て替え先行オープン(詳細既報)。6日に内覧会を行った。

〝毎日が幸せになる百貨店〟を目指し、2014年から建て替えを進めてきた。今回は新本店のシンボルフロアとして天井高約6m、北側全面ガラス張りの1階に「パンとおやつと、食祭テラス」を開業。パン類と菓子を特集したほか、コーヒー・紅茶・日本茶の専門店を展開。近年は大きなトレンドで消費が動くことは少なく、一方で小規模ながら一定需要が見込める市場が数多く見受けられることから、同フロアでも関西エリアで人気の弁当名店などニッチな商品を集積している。

山口俊比古社長は会見で、普段の生活ニーズへの対応を進めると説明。

さらにエンターテインメント性を重視し、物販だけでなく「食のプロ=スーパープレゼンター」による企画提案を週に1回行う。現代のライフスタイルにフィットする和菓子を集めた「和菓子のミライ」ではワークショップなど参加型イベントも行い、広島と大阪のお好み焼対決「阪神のお好み焼だよ!広島VS大阪」などを矢継ぎ早に展開する。

また13人のバイヤーをはじめ、総勢110人の社員が食祭テラスナビゲーターとして、店頭・WEBで情報発信し、地元顧客との親密度を高める。店内試食も年内には再開する見通し。店頭でのトークライブや大型モニターを使った商品訴求、遠方の客に商品の魅力を伝えるライブ配信など、オンライン・オフラインの垣根のないコミュニティ創造を目指す。

地下2階には、女性の一人客が気軽に満喫できる飲食店街「阪神バル横丁」をオープン(一部区画は来年春開業)。グルメゾーンは、グルメサイトの高評価店舗をそろえ、本格的な料理が気軽に楽しめる。バルゾーンは、昼はランチ、夜はスタイリッシュで新しい酒場となる。はしご酒が楽しめる設計とした。

9階には「阪神大食堂」がオープン。フードホールには注目のフレンチ、創作中華など話題の8店舗が集合。フードホールながらレストランスタイルで料理をサーブする個室空間「プレミアムルーム」(要予約)も併設。さらにオープンキッチンで料理のライブが楽しめる「シェフズカウンター」を各店で用意。レストラン街には本格派の7店舗を展開。バル横丁・大食堂とも、買い物のついでではなく、飲食目的の集客を見込む。

今回の先行オープンで全館の売場面積は4.7万㎡(14年比89%)、うち食関連は1.6万㎡(123%)。来春の「阪神食品館(地下1階)」開業で5.3万㎡(100%)、うち食関連1.8万㎡(138%)となり、いよいよ〝食の阪神〟が本格稼働する。

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