日常の買い回りを快適に
イオンリテールは10月29日、イオンスタイル野田阪神店をリニューアルオープンした。核テナントとして入店する商業施設・野田阪神ウイステの全館リニューアルと併せ、変化する顧客需要に対応していく。同店は、1992年にジャスコ野田阪神店としてオープン。29年目を迎えての大幅改装となる。
直営の改装は、日常の買い回りを快適に行える売り場作りに重点を置いた。従来から日用消耗品、化粧品、ドラッグが強い店舗で、これらを2階に集約。メンズファッションと化粧品は3階にまとめた。4階はキッズフロアとして、各階に分散していたキッズ用品を集めた。1階は食品とリカーに特化している。
食品売り場では、農産品のオーガニック野菜を拡大。以前から要望があり拡充を続けた結果、農産品での構成比が5%超を達成した。目標以上の実績を得て、野菜・果実ともオーガニック商材を70種類展開する。
水産は岸和田漁港など近郊鮮魚の品ぞろえが充実。精肉では「トップバリュ グリーンアイ ナチュラル タスマニアビーフ」の売り場を新設。黒毛和牛など「トップバリュ セレクト 匠和牛」の豊富な品ぞろえも図る。デリカでは味付けにこだわった焼き魚や煮魚を新規導入し、店内で焼き上げるピザやお好み焼きも展開する。
加工食品では「地元」「こだわり」をキーワードに和日配を強化。京漬物の西利や大阪の練り物ブランド和田八ほか、豆腐類なども大阪や関西の地元商材を新規導入。酒類ではオーガニックワインやクラフトビールを充実させた。食品の品目別構成比(%)は農産12、水産7、精肉9、デリカ12、加食25、酒類11、日配24。なお、食品売り場前には30~50席のイートインを設置予定。
2階は調剤薬局の調剤室を広げ、薬の出来上がりを店内のどこからでも確認できるシステムを導入。また、ホームコーディの人気商材も各種展開する。3階ではスポージアムが健康と美をキーワードに一新。4階はキッズパブリックとして子供用品を網羅したほか、150席のフードコートを設置した。
直営の売り場規模は1階が700坪、2階が1000坪、3階が1300坪、4階は1000坪強。売り上げはウイステ、イオンスタイルとも旧店比110%を計画。
野田阪神店の商圏内には、イオンスタイル海老江店が近接する。野田阪神店が比較的高齢者層や単身層の構成比が多いのに対し、海老江店は40~50歳代のファミリー層が中心となる。それぞれの需要層へ訴求力を高め、商圏内でのシェアアップを図る。
なお、オープン当日には、同店舗でイオン社会福祉基金による福祉車両の贈呈が行われた。同基金では2006年から各地の障がい者福祉施設などの支援を続けている。今回は地元の社会福祉法人・大阪市手をつなぐ育成会「福島育成園」に贈呈した。
【イオンスタイル野田阪神店】所在地/大阪市福島区海老江1-1-23▽店長/西嶋賢一▽店舗面積/1万4000㎡(直営1万2300㎡、専門店1700㎡)▽駐車・駐輪台数/560台・857台(野田阪神)
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