三輪の誉18㎏が1万1千円
奈良県三輪素麺工業協同組合(池側義嗣理事長)と奈良県三輪素麺販売協議会(池田利一会長)は2月5日、三輪素麺の相場を占う神事「卜定祭」を、関係者ら約70人が参集し奈良県桜井市の大神神社で催行した。
神事には三輪素麺関係者、製粉関係者、全国乾麺協同組合連合会の髙尾政秀会長、日本手延素麺協同組合連合会・兵庫県手延素麺協同組合の井上猛理事長らが列席。神主のお祓い、巫女の浦安の舞、玉串拝礼を催行し、地元有志による三輪素麺掛け歌も披露された。
卜定の儀は三輪素麺の卸価格相場を高値・中値・安値の中から占う。令和初の宣託は、三輪の誉厄前18㎏高値1万1千円(昨年と同額)で2年連続の高値となった。
直会の挨拶で池側理事長は、昨年の商戦を梅雨明けの遅れや低気温で苦戦と回顧。「今年は東京五輪で海外の注目度は高く、安全安心な製品を提供する」と抱負を述べた。奈良県HACCP研修の徹底を進める考え。
また髙尾会長は「乾麺業界は価格改定に臨んでおり、高値の宣託に後押しをいただいた」と意欲。井上理事長は原料のみならず、物流費や人件費等の上昇が乾麺業界にも影響している点を説明し、「業界を超えたさまざまな分野から考えを募り、消費者に求められる商品作りや取り組みを進めたい」と語った。
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