初参加の福井社長も親子と一緒に播種体験
フジッコは6月22日、丹波黒大豆栽培圃場(丹波篠山市)で、恒例の食育イベント「第11回 丹波篠山 黒大豆作付け体験ツアー」を行った。
好天に恵まれた当日は24組48人の親子が参加。今回は福井正一社長も初めて参加し開会挨拶を行った。福井社長は、かつて消費者に黒豆の絵を描いて欲しいと頼んだところ、黒豆が木になっている、あるいは芋のように土に埋まっている絵を描く大人が多かった体験を紹介。今回のツアーを通し「黒豆がどのように育つのか、さらに生産者やメーカー、流通業者、消費者の皆さんそれぞれの立場でどんな苦労があるのかを実感してほしい」と呼びかけた。
このあと肉牛共進会等で農林水産大臣賞を4回受賞した経歴を持つ、講師の小島琢彌氏が丹波篠山産地や黒大豆について説明。12年ほど前、当地における農業振興をいかに進めるかを考えた際、地元だけでなく民間からも参画を呼びかけたところフジッコと出会うこととなった。黒大豆は栄養価に優れ、特に丹波篠山産は2~3Lの大粒のものが多いほか、皮が厚いため、調理しても割れることが少ない。
ツアーは播種体験からスタート。参加者は真剣な面持ちで、小島氏の指導を頼りに種植えを行った。さらに畑に移って芋掘り体験。公民館へと移動して昼食の準備に取り掛かる。メニューはメインの「豆とトマトのチキンカレー」と、「夏野菜の塩昆布サラダ」「じゃがバター」「黒豆ヨーグルト」で、子どもたちはカレー以外のメニューの下ごしらえに挑戦した。
昼食後は恒例の「野菜当てクイズ」。黒板に掲示された10種類の葉が何の野菜の葉かを当てる。間近でじっくり見比べたり香りを確かめるなど、子どもたちは興味津々。
このあと、メインの作付け体験が行われた。そして黒豆セミナーと黒豆つかみゲームが行われ、イベントは終了。ただツアーは始まったばかり。今回植えた苗を10月に収穫し、12月にはフジッコ本社で開かれる黒豆おせち料理教室へと続いていく。
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