北海道で産学連携
日本ハムは2月6日、持続可能な食の未来に向け、帯広畜産大学、東京農業大学、北海道内企業の江別製粉、敷島製パンとの産学連携による、地産地消の新商品開発について発表した。
今回開発したのは新たな北海道産ブランド小麦「えふのちから」。スペルト小麦(古代小麦)と北海道産春まき小麦の交雑から生まれた新品種「ちくだい1号」(品質登録出願中)を、ニッポンハムグループの畑で養豚事業の副産物をたい肥にして栽培した。スペルト小麦の独特の風味を受け継ぐ、環境に配慮した同グループオリジナル小麦ブランド。同グループの全拠点約500カ所のうち、約2割が北海道に集中しており、これまで連携実績のある東京農大や敷島製パンと協力し、道内の産学連携を通じて地域に密着した共創を目指す。
帯広畜産大が、えふのちからの研究・開発・栽培を担い、江別製粉が石臼製法で新ブランドの風味を最大限に生かしながら、全粒粉小麦粉を製造。敷島製パンはPasco札幌セントラルキッチンで、えふのちからを使用した手作りマフィンを製造し、ニッポンハムグループがEC、エスコンフィールドで「シャウMeatマフィン」として販売する。
現状、実験的な取組みでもあり生産規模も700㎏と少ないため、まずは限定したチャネルでの展開となる。売れ行きによっては一般流通の店頭化も視野にあるほか、インストアベーカリーが展開するピザの原料として提案することも検討中。日本ハムのオンラインサイト・Meatfulでは2月29日から、エスコンフィールドでは3月12日からマフィンの販売を予定。価格は980円。なお、来年度のえふのちから生産量は2tを計画。原料の拡大によりマフィン以外の商品開発につなげる。
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