「酪農マルシェみるくのえん」スタート／森永乳業

酪農家が牛乳・乳製品を都内で移動販売

初日の開店直後から途切れない客足

大手乳業メーカーの森永乳業が、酪農家を支援するための新たな取り組みとして、牛乳・乳製品の移動販売「酪農マルシェみるくのえん」をスタートさせた。
オープン初日の5月24日は、JR南千住駅から徒歩約5分の「LaLaテラス南千住」で販売。
この日はオープンを祝うための酪農家4軒5人が参集し、試食や製品説明・パンフレット配布などの販売業務を手伝った。

■こだわりの牛乳・乳製品を移動販売車が都内各地で販売

酪農家を紹介するパネル（初日）

「酪農マルシェみるくのえん」は移動販売車で都内各地を巡りながら、酪農家が自家牧場の新鮮な生乳で作った牛乳・乳製品を販売する事業。酪農家を支援するとともに、牛乳・乳製品の魅力である「おいしさ」「楽しさ」を紹介することで、酪農についても関心を高めてもらうことを目的としている。

「酪農マルシェみるくのえん」は5月24日を皮切りに30日までの7日間、毎日異なる場所に移動販売車が出現する。
販売するのは、東京・千葉・神奈川・群馬の9牧場から集められた牛乳と乳製品の数々。中には、販売当日の早朝にしぼられた新鮮な生乳を使用した製品や、自然な状態に近い牛乳本来の味が楽しめる「ノンホモ牛乳」なども。
販売される製品は日々異なり、そのほとんどが数量限定で、完売した時点で取り扱い終了となる。量販店などでは販売されていないため、「一期一会」の出会いを楽しむのも一興。

しかし多くの製品は、各牧場の直販所やアンテナショップ、自社ECサイトなでも販売されているので、気に入った製品があったら各牧場に問い合わせてみてほしい。
それ自体が酪農家を直接応援することになるからだ。

なお、「酪農マルシェみるくのえん」の移動販売は今回（5月24～30日）が第1弾で、第2弾は6月下旬～7月上旬頃に予定されている。

■きっかけは新規事業を募集する社内公募制度

「酪農マルシェみるくのえん」発案者は、事業責任者でもある森永乳業の鴨志田真弓さん。新規事業を社内公募する提案制度にて応募し、採択されたもの。
生乳取引量減少・コスト高騰・後継者不足など多くの課題を抱える酪農家を支援しようと、乳業メーカーの強みでもある酪農家との繋がりや牛乳・乳製品についての知識・知見を生かそうと考え、思いついたのだという。

事業化が決まってからは、酪農家との出品交渉や販売手法の選定など、多くの作業をほぼ1人でこなしてきた。事業名称も自身が考えたもので「みるくのえん」の“えん”は、生産者・販売者・購入者が繋がる“縁”と、生乳を中心に広がる仕組みや循環としての“円”の2つの思いが込められている。

また、販売手法としては、三井不動産グループが2021年11月に本格始動した移動商業プラットフォーム「＆MIKKE!」を採用。牛乳・乳製品の魅力をより多くの人に伝えるために、移動販売車は最適な手法であると考えた。

今後の「酪農マルシェみるくのえん」運営については第1弾、第2弾の販売状況や酪農家らの意見・要望を踏まえ、継続可否について改めて検討する方針。

【出店スケジュール】
5月24日(水) 11:00～19:00　 LaLaテラス南千住（東京都荒川区）
5月25日(木) 11:30～19:00　パークタワー晴海（東京都中央区）
5月26日(金) 10:00～19:00　飯田橋ラムラ（東京都新宿区）
5月27日(土) 11:00～17:00　コレド室町テラス（東京都中央区）
5月28日(日) 10:00～18:00　豊洲公園（東京都江東区）
5月29日(月) 11:00～19:00　 LaLaテラス南千住（東京都荒川区）
5月30日(火) 11:00～19:00　アリオ葛西店（東京都江戸川区）
＊最新情報は「酪農マルシェみるくのえん」Instagram公式アカウントで要確認

【出店する牧場 / 主な製品】
① 磯沼ミルクファーム（東京都八王子市）ヨーグルト
② 牧歌bocca（神奈川県厚木市）チーズ
③ 金子牧場（千葉県佐倉市）ノンホモ牛乳、ヨーグルト、ジェラート
④ 須藤牧場（千葉県館山市）ノンホモ牛乳、カップアイス
⑤ 浜田牧場（神奈川県平塚市）ジェラート
⑥ 高秀牧場ミルク工房（千葉県いすみ市）チーズ、ジェラート
⑦ 奥野牧場（千葉県袖ケ浦市）チーズケーキ
⑧ 皆川牧場（千葉県船橋市）チーズ
⑨ 須藤牧場（群馬県前橋市）チーズ