体験型サステナブルイベントで笑顔広がる／不二製油

チョコレート菓子作りで「カカオ生産地の課題知る機会に」

講師の吉田海洋パティシエ

SDGsへの関心が高まる中、チョコレート菓子作りをしながらカカオ生産地での課題にも着目する体験学習型のバレンタインイベント「笑顔が広がるチョコレートでバレンタインの贈りものを作ろう」が、ITOCHU SDGs STUDIO KIDS PARK内のラジオステーション（東京都港区北青山）で1月28日に開催され、27組の親子が参加した。

主催したのは、素材としてのチョコレートを国内外の菓子メーカー・ベーカリー・コンビニなどに幅広く販売している不二製油と、製菓・製パン用材料などの取り扱い点数が国内最大級で登録会員170万人のECサイト「cotta」の運営会社であるcotta（大分県津久見市、黒須綾希子社長）。
不二製油とcottaは昨年5月に資本業務提携を締結しており、現在cottaでは豆乳クリームバター「ソイレブール」や各種チョコレートなど24品を販売中。今回は両社による初の共催イベントとなった。

イベントでは、不二製油のカカオ豆購入による資金援助プログラム「サステナブル・オリジン」に准じて昨年6月に販売開始した最高級ピュアチョコレート「カカオクオリー」を用いたcottaオリジナルの手作りキット「お絵かきくまさんチョコタルト」を使用。
パティシエの吉田海洋さんがチョコレートの湯せんや生クリームの混ぜ方、型流し、チョコペンでのお絵かき、ラッピングなど一連の作業を実演しながら説明した後、参加者も体験。
参加した子どもたち（4～9歳）の中には初めてチョコレート菓子作りに挑戦した子も多く、「自分で作れるのが面白い」「チョコレートが熱くて驚いた」「チョコペンで絵を描くのが難しかった」「パパにチョコレートをプレゼントする」などと、楽しみながら取り組めた模様。
保護者からも「初めてにしては上手にできていた」「普段落ち着きのない子が一生懸命に頑張っている姿に感動した」など、成長の一端を見ることができたとの声が多く好評であった。

またイベント終盤では、不二製油が製作した食育用のサステナブル動画を全員で視聴。
カカオの産地で起きている児童就労・低所得・森林破壊などの課題について描かれており、「チョコレートを食べる人も一緒に考え、適切な商品の購入が課題解決には必要」といったメッセージが込められていた。

SDGsへの取り組みの一環として、出前講座やセミナーなどにより食育・環境活動を積極的に行っている不二製油グループ。不二製油も同グループ企業の一員として、国内外の社会課題解決に向けて「消費者に分かりやすくメッセージを伝えるため、体験型を含めた消費者参加イベントの開催を今後も企画・検討していく」との考えを示した。