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6万人超来場で盛況復活/SMTS2023

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「冷凍×食」ゾーンに注目

横山実行委員長

一般社団法人全国スーパーマーケット協会主催「第57回スーパーマーケット・トレードショー2023」および「デリカテッセン・トレードショー2023」、一般財団法人食品産業センター主催「第18回こだわり食品フェア2023」が2月15~17日、千葉県の幕張メッセ全館で開催された。幕張メッセに会場を移してはや7年目。コロナ前の来場者数(8万人超)には戻り切っていないものの、3日間で前回、前々回を大きく上回る6万2525人の来場者で賑わいを取り戻した。開催初日に行われたオープニングセレモニーでは、横山清実行委員長(アークス社長)はトレードショーの発展にさらなる意欲を示した。

57回目となった今回はウイズコロナにおける展示会の在り方を示した。出展者数2046社・団体、小間数は3271。前回の1652社・団体、2976小間から大幅に回復。1400社以上の地域産品メーカーも出展し、海外からは16カ国(前回6カ国)、95社・団体(同69)、104小間(同70)が参加。またオンラインセミナーでは関心が高まるDXやSDGs関連の充実を図り、3月17日までアーカイブ配信される。

会場で注目を集めたのは「食のトレンドゾーン」における新企画「冷凍×食」ゾーン。58社・団体、134小間の冷凍関連事業者が出展し、連日のライブステージや、全国スーパー冷凍PB試食体験、新商品約100品をピックアップ展示するなど、注目の冷凍食品市場を大々的にクローズアップした。また、同ゾーンのアンバサダーには〝冷凍王子〟の愛称で活躍する西川剛史氏を起用した。その他にも美と健康、サステナビリティといった注目ジャンルの集中展示・情報の発信が行われた。

また、弁当・惣菜に特化したデリカテッセン・トレードショーでは、12回目となる主催者企画「お弁当・お惣菜大賞2023」の受賞商品展示と表彰式も実施。さらに店内調理販売の導入提案として、デリカメニューの食べ比べ体験コーナーを展開し、スチームコンベクションオーブンで作るピザ(3種)の試食を提供した。

会場全館を通じて、国分グループ本社が今年も最大規模でのブース展示となった。加工食品ゾーン172小間、食のトレンドゾーン4小間、デリカテッセン・トレードショー20小間を出展。「新たな価値創造を国分と」をテーマに掲げ、同社が目指す共創圏における「地域密着」「海外」「持続可能」のキーワードで各種商品、トレンド、生活者意識調査など同社の情報力を示した。

中でも注目を集めたのは開催前日に業務提携を発表したゼロカラ社(神奈川県横浜市、荻野龍哉社長)との取り組み。同社の超高速冷凍技術を活用した商品開発で、グループのネットワークでグローバル展開を目指す。ブースでは競合製品との品質、生産効率を数値比較したほか、ナトリウム除去装置によりおいしさを維持した減塩食、介護食の提案など、技術革新による冷凍食品の未来像を示した。

一方、液体急速冷凍機「凍眠」で先行事例を挙げ続けるテクニカン(神奈川県横浜市、山田義夫社長)と提携し、随所で機能紹介を展開してきた伊藤忠食品。今回の展示会でもデリッシュキッチンを通じて注力するデジタルサイネージの活用法とともに、「凍眠市場」ブランドを積極的にアピール。蔵元のしぼりたて生酒を提供する凍結酒や、獲れたての魚を新鮮なうちに加工した凍眠刺身など付加価値提案に重点を置いた。

その他にも、三菱食品や日本アクセス、三井食品、トモシアホールディングスら大手卸売業が大規模展示。メーカーではVIPラウンジに協賛するニップン、UCC上島珈琲をはじめ、オタフクソース、キーコーヒー、日本ハム、東洋水産などが大型ブースで春夏重点施策をアピールした。

冷凍×食ゾーンでは新技術が注目を集めた

国分ブースでは業務提携したゼロカラをアピール

伊藤忠食品ブースでは凍眠市場を提案

2023年2月27日付

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