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基幹ブランド再成長へ/キリンビバレッジ

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プラズマ乳酸菌入り1000万箱超

健康提案に意欲をみせる吉村社長㊧と成清敬之執行役員

キリンビバレッジは1月25日、都内で2023年度事業方針を発表。〝お客様の毎日に、おいしい健康を。〟を最適なタッチポイントで提供し、強いブランド作りによる高収益化を目指す。

前期は既存の基幹ブランドとヘルスサイエンス領域の両輪を回す戦略を展開。販売数量トータルでは2%減の2億104万箱となったが「午後の紅茶」は3%増、「生茶」2%増、プラズマ乳酸菌入り飲料は計画には届かなかったものの、659万箱で23%増と大幅な伸長を見せた。今年も健康提案に軸足を置き、プラズマ乳酸菌入り飲料による高収益化、基幹ブランドの再成長、ファンケルとの協業加速に取り組む一方で、生産や自販機など事業インフラの整備・確立を行う。

プラズマ乳酸菌入り飲料は、その機能性において依然啓発の余地があり、免疫ケアの習慣化を進めるべく「iMUSE朝の免疫ケア」を「キリンおいしい免疫ケア」に一新、3月28日から新発売する。さらに「生茶 免疫ケア」に280mlを投入し既存の免疫ケア商材も刷新、消費者との接点を拡大する。吉村透留社長は「機能性だけでなく、ココロと健康に貢献できる商品としての認知度を高めたい」と話し、今期のプラズマ乳酸菌入り飲料の販売計画・1010万箱の達成に意欲を示した。

「午後の紅茶」は好調の無糖シリーズの強化として3月7日から「おいしい無糖ミルクティー」を新発売。今年は19年度の過去最高販売数量を超える5220万箱を狙う。「生茶」も再成長ベースに乗ったとして、ブランドの独自性を確立し15%増の3230万箱を計画。さらにヘルスサイエンス領域は35%増の2830.万箱を目指し、飲料計で2%増の2億540万箱を達成する。

100億円を投資した湘南工場による、100mlペット飲料の内製化が今年からスタート。製造品目の拡大も視野に、早期回収を見込む。また東北エリアで新たな生産協力拠点を確保。これにより北海道からの長距離輸送量を約4割削減し、東北エリアのGHG排出量は約3%削減する。自販機では「生茶 免疫ケア」やファンケルとのコラボ商品「カロリミット アップルスパークリング」など、ヘルスサイエンス領域商品の強化を図る。

2023年2月6日付

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