~お好み焼を日本の思い出に~

今年もお好み焼フェスティバルを大阪で開催

指導員の話に参加者の表情も真剣みを帯びる
オタフクソースは5月31日~6月1日、梅田スカイビル(大阪市北区)のワンダースクエアで、訪日外国人旅行者を主な対象に、定番のお好み焼づくりが体験できるイベントやベジタリアン向けのお好み焼などの試食提供を行う「OKONOMIYAKI FESTIVAL 2025 in Osaka」を昨年に続き開催、2日間で約400食を提供した。
“お好み焼を日本の思い出に”をテーマとした同イベントは、大阪市内のホテルにチラシを5千枚配布。鉄板焼き体験は1卓あたり6席を4卓用意し、1日当たり192食を提供。試食は通常品とヴィーガン仕様のミニお好み焼合計2400食を供給した。
試食には長蛇の列ができた。同社は4月末にも大阪・関西万博で開催された「Japan Expo Paris in Osaka 2025」に出展、同じく試食を行い2日間で2400食を提供したが、今回もその再来となる人気ぶりで昨年よりも早い時間から混みあう状況だった。

うまくひっくり返せば歓声が上がる
鉄板焼き体験にも11時の開始時間早々に多くの参加者が見られ、お好み焼の調理体験を楽しんだ。教わった通りに調理を進める参加者にとって、クライマックスはお好み焼をひっくり返すタイミング。無事にできると、固唾をのんで見守っていた同じ卓の参加者から歓声や拍手が起こるという感動的なシーンが散見された。
また、会場では今年3月に発売したインバウンド向けの新商品「VEGAN お好みソース」(200g、330円)とミックス粉・天かす・ヘラなどをセットした「土産用お好み焼材料セット」(2人前×2、2420円)を各120個ずつ用意して販売。さらにイベントの後援団体として日本コナモン協会が参加し、コナモン文化の歴史をパネルで紹介したほかアンケート回答者にオリジナルグッズの配布も行った。
JNTO(日本政府観光局)によると2024 年に日本を訪れた外国人は年間で3600 万人を超え、2025 年は3月までに過去最速で累計1000万人を突破、4 月は約390 万人で単月としては過去最高を更新したという。同社ではこのインバウンド需要の獲得に、専門チームを組織して注力している。
そこで注目しているのは①外国人がどのような理由で訪日を決め、②日本国内でどのように過ごし③自国へ戻り日本での体験をいかに評価しているのか―という一連の動きを分析し把握することで、再来日につなげるということ。鉄板焼き体験は多くの外国人が楽しんでくれるが、家庭でお好み焼を作るところまでは難しい。このため同社の海外・国内の部署が初めて連携して、イベントでも販売したお土産セットやヴィーガン対応商品を開発した。またイベント会場ではQRコード(Instagramの英語表記ページにつながる)付きのシールを配布し、家庭でのお好み焼調理の再現を促進。それでも家庭内での調理はハードルが高く、今後は即食系のコナモン商品の海外販売を提案していくという。

インバウンド向け商品の販売も

コナモン協会も参加し歴史を紹介
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