「お歳暮センター」オープンで決起会／日本橋三越本店

創業350周年記念企画や店舗限定商品が人気

「お歳暮センター」開設直前に行われた決起会（11月1日）

今年も「お歳暮ギフト」シーズンが本格的にスタートする。
首都圏では先陣を切り、日本橋三越本店が11月1日に「お歳暮ギフトセンター」をオープン。当日は開店前にもかかわらず店舗入口前に100人以上が並び、オープンを待ちわびていた。

一方、同店舗の本館7階ギフトフロアでは本格的な歳暮商戦スタートに向け、商戦勝利を誓い挑むための決起セレモニーを実施。丸井良太店長（上写真の中央）が「未来に向けアップデートし、期待に応えていく」と挨拶した後、50人を超える従業員が「エイエイオー!!」と力強く拳を挙げて気合を入れた。

今年の歳暮ギフトは「みらいへつなぐ贈もの」をテーマに、約2,000品（カタログ掲載分）が取り揃えられた。日本橋三越本店の本館7階ギフトフロアでは約1,600品を展示しており、そのうち約50品は同店舗オリジナルの限定品。

また今年は、三越が創業350周年を迎えた特別な年であることから、「大人向けお子さまランチセット」など記念企画による限定商品を多数用意。
その多くは、三越の前身である呉服屋「越後屋」延宝元年(1673年)に開店して以来、350年にわたる歴史の中で深く刻まれてきたことに由来している。

なお、三越でのお歳暮ギフト—センター開設期間は各店により異なり、日本橋三越本店では11月1日〜12月21日まで。同店舗では、カタログ「三越冬の贈り物 2023」に掲載されている商品を紹介する「ギフトプロモーション」も行われる。

■三越創業350周年記念企画① 〜大人向けの本格派「お子さまランチ」〜
昭和5年(1930年)に日本橋三越本店の食堂で、「御子様洋食」として誕生したのが「お子さまランチ」の前身。今年のお歳暮では創業350周年記念企画として、三越が発祥であるお子さまランチの味わいやビジュアルを生かしつつ、ポルチーニ入りデミグラスソースをかけたオムライスや、黒トリュフ添えの松坂牛もも肉100％の焼きハンバーグなど、こだわりの食材を贅沢に使用した大人向けの「大人のお子さまランチセット」(税込10,800円)をつくりあげた。またセット内容には「三越マークの旗」も含まれており、食べる本人が旗を立てることで童心に戻れるシーンも楽しめる。

■三越創業350周年記念企画② 〜人気の物産展と各地の美味。〜
百貨店で人気の催事「物産展」は、三越が大正6年(1917年)に開催した「東北名産品陳列会」が百貨店で初となる物産展だった。また昭和31年(1956年)には戦後初の外国展として「パリ—展」を開催している。
今回は、過去に開催した中でも特に人気が高く好評だった5つの物産展（山形展・京都展・三重展・英国展・イタリア展）にちなみ、各地の“美味”を取り揃えた。

■三越創業350周年記念企画③ 〜「うま味」で広がる和食の可能性〜
今年12月に迎える「和食」のユネスコ無形文化遺産登録10周年を記念し、これまでとは異なる視点で和食の可能性を探求。和食の重要な要素である“うま味”が“Umami”として世界の共通言語となったことに着目した。
そして生みだされたのが「Neo-Umami(ネオ・ウマミ)」で、日本の伝統である“和のうま味”と洋食などの“洋のUmami”を掛け合わせた三越オリジナルのテイスト。和の調味料を使用した洋食など、うま味を極限に引き出された絶妙な味バランスのメニューが揃った。

■三越創業350周年記念企画④ ～国立博物館・国立美術館とコラボ～
江戸時代中期の日本画家尾形光琳を生前支援していた縁で、百貨店で初となる文化催事「光琳遺品展覧会」を明治37年(1904年)年に開催。
国立判物館・美術館のコラボギフトは毎年人気を博しているが、今年は光琳にちなんだアイテムを中心に、日本が世界に誇る文化・芸術の数々をモチーフに選んだ。中でも注目の商品は「サントリーザ・プレミアム・モルツ」と、光琳の代表作品のひとつである「風神雷神図屏風」とのコラボで、缶本体だけでなくパッケージ(外箱)にも描かれている。

■三越創業350周年記念企画⑤ 〜ディズニー100周年記念パッケージ〜
今年はウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年、東京ディズニーランドが開園40周年を迎えた特別な年であることから、三越創業350周年とディズニー100周年とのスペシャルコラボが実現。
ダブル記念デザインによる今年だけの三越オリジナルアイテムが登場する。