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山に降った雨が湧き水、川となり天然水生まれる/サントリー

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北アルプス工場でブランド体験施設オープン

ものづくり棟でブランド体験

サントリー食品インターナショナルは、「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」(長野県大町市)のブランド体験型施設を一般客に向け、5月14日からオープンする。山に降った雨が数十年の時を経て地中でろ化され、湧き水、川となって「天然水」として製品化されるまでのプロセスが楽しく学べる。見学ツアーは事前予約が必要で、9日からWEB、12日から電話で受け付ける。

同工場は、DX、自動化といった最新鋭の設備を擁し、昨年6月から「サントリー天然水 北アルプス」を出荷する。南アルプス(山梨県)、阿蘇(熊本県)、奥大山(鳥取県)に続く第4の水源として、長野県、新潟県、北陸、東海を中心に順調な稼働を見せる。

広大な敷地を活用した体験型施設も備え、一般客へのオープンはコロナの影響で1年延期を強いられたが、4月25日には内覧会を開催。概要を説明した澤田元充工場長は、満を持してのオープンに「ただの生産拠点だけではなく、〝清冽な天然水〟を五感で体験できるフィールドにする」と展望を描いた。

澤田工場長㊨とブランド担当の平川青澄氏

見学ツアーは施設に到着後、すでに始まっている。駐車場脇の散歩道には北アルプスに源流を持つ乳川(ちがわ)が流れ、静寂の中に青いライトが灯る「青のトンネル」を抜けると、「天然水」の魅力が凝縮されたレセプションスペース「天然水ハウス」が現れる。中では模型を使った解説コーナーや、オリジナルグッズも取り扱う。地元のフルーツを使った天然水仕込みクラフトソーダ、夏季限定で天然水かき氷などを提供する「みずのわカフェ」も併設する。

そして工場内の「ものづくり棟」では、横8m×縦6mの大迫力のシアタールームが出迎え、巨大ジオラマや展示物で「天然水」ができるまでを紹介。ガラス越しに、製造現場も見学できる。また、ラベルにも描かれている餓鬼岳(がきだけ)をはじめ北アルプスの山々を望む「アルプステラス」も設け、授乳室でも雄大な景色が楽しめる。ツアー参加者には自身の名前入りボトルのプレゼントもあり、素晴らしい眺望と一緒に「天然水」の最高の飲用を約束する。

工場周辺の自然も生かし、「天然水」の価値を伝えるには十分な施設に仕上がっている。見学ツアーは、人数、回数など状況に応じながら実施し徐々に拡大する方針。将来は近隣観光地と連携し、団体客の受け入れも検討している。

〈施設概要〉所在地=長野県大町市常盤8071-1▽見学ツアー参加費無料▽定員12人(約1時間)▽休業日=月火、工場休業日(1~3月、12月は冬季休業)。

予約サイト
https://www.suntory.co.jp/factory/kitaalps/

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