THE FOOD WEEKLY

イベント・講演 関西トピックス 酒類

「静けさの森」全貌を公開/2025年日本国際博覧会協会、アサヒグループジャパン

投稿日:

生態系との共創がテーマに

左から忽那氏、濱田氏、宮田氏、髙科氏、藤本氏

2025年日本国際博覧会協会は大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」と、「静けさの森インスタレーション supported by ASAHI GROUP」のメディア発表会を3月12日、大阪市内で開催。発表会にはテーマ事業プロデューサーの宮田裕章氏やアサヒグループジャパンの代表取締役社長兼CEOの濱田賢司氏らが登壇し、その全貌を明らかにした。

静けさの森は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を象徴する空間として、会場の中央に位置。直径約20mの池を囲むように、大阪府内の公園や万博記念公園などから移植された約1500本の樹木を配置し、来場者は自由に散策することができる。これらの樹木は将来的に間伐が予定されていたもので、枯れゆく命を再生し、生態系との共創を象徴する空間となっている。

森のデザインを担当した会場デザインプロデューサーの建築家・藤本壮介氏と、ランドスケープデザインディレクターの忽那裕樹氏は、自然のままの不揃いな樹木を組み合わせることで多様性を表現。森は会場内のパビリオンをつなぐ役割も果たすという。植林が始まってから約1年が経過し、現在では多くの動植物が生息するまでになった。宮田氏は「計画以上の仕上がりとなった。訪れた人が耳を澄ませ、森を感じながら、万博のテーマを改めて考える場になれば」と期待を寄せた。

今回のプロジェクトに協賛したアサヒグループジャパンは、創業の地である大阪へのゆかりと、80年以上にわたり広島県で管理する社有林「アサヒの森」に代表される環境保全活動の実績を背景に、森のコンセプトに共感したという。発表会で濱田氏は「世界中の人々が、自分や社会、地球の未来を考え、創造的な行動を起こすきっかけとなることに期待したい」と語った。

森には多様な動植物が生息

静けさのの全体像

WEB先行記事

-イベント・講演, 関西トピックス, 酒類

Copyright© フードウイークリーWEB|週刊食品 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.