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お好み焼を海外へ!OKONOMIYAKI FESTIVAL in OSAKA/オタフクソース

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万博に向けインバウンド需要を醸成

訪日外国人もお好み焼に興味津々

オタフクソースは8月24・25日、梅田スカイビル(大阪市北区)に隣接する屋外広場で、お好み焼の試食・体験イベントを(一社)日本コナモン協会の協力を得て開催。お好み焼の本場・大阪の消費者や日本人観光客はもちろん、来年の大阪・関西万博に向け、訪日外国人にお好み焼の魅力を伝えることを目的に実施したもの。会場となったエリアは、週末には1日当たり約5千人の観光客が訪れ、うち6割程度がインバウンド。開催期間中は、国内外の観光客など2400人超が来場した。

試食は通常の肉入り㊨とベジタリアン用を用意

イベント内容は①同社社員の指導のもと、ホットプレートを使用して来場者自信がお好み焼を焼いて食べる体験会②キャラバンカー「団らん号」で社員(お好み焼士)が焼く、ひとくちサイズのお好み焼2種(一般的なお好み焼とベジタリアン向けのいずれかを選択)の試食③(一社)日本コナモン協会による「コナモン文化の歴史」、同社とお好み焼の関係やお好み焼関連商品のパネル展示(英語・日本語表記。外国語でコミュニケーション可能な社員のアテンド付き)を実施。体験会は全て無料で行われた。

試食用は通常のお好み焼1500食、ベジタリアン向け1000食の計2500食を用意。お好み焼の手作り体験には116人(うち4割が外国人)が参加した。なお、ベジタリアン向けのお好み焼は、豚肉を使用せず同社の輸出用お好みソース(動物性由来原料不使用)を使ったもの。お好み焼は広島式ではなく関西でポピュラーなメニューを採用。
2日間とも12~20時までの開催だったが、猛暑にもかかわらず初日は昼過ぎから来場者が集まり、キッチンカー前に行列が出来た。夕方になり17時ごろをピークに団体旅行客などが集まり盛況となった。また、ファミリー層向けに、同社商品のミニチュアチャーム入りのカプセル自動販売機(有料)も設置した。

■インバウンド需要に独自戦略で臨む
海外でもお好み焼などコナモン関連商品を展開する同社では、インバウンド需要の獲得に積極的で、昨年11月からは商品開発、イベントチーム、業務用・WEBチームの3部門が連携し、いかにインバウンド対策を行うのか、分析や実証実験を進めている。今回のイベントもその一環という意味合いが大きい。現在は訪日外国人の来日前・来日中・帰国後の動向をリサーチし、日本に関心を持つ外国人に、来日中はお好み焼やコナモンを知る機会を作り、この文化をそれぞれの国へ持って帰ってもらう。それが海外でのコナモン文化の定着につながり再来日のきっかけにもなる。いうなればワールドワイドでコナモンリピーターを増やすサイクルを、独自で作ろうとしているのだ。
さらに来年には万博限定商品を家庭用のソース、お好み焼の素、業務用で発売する計画もある。また、海外では、これまでなかった商品の展開も視野にある。同社のこれまでの動きは、決して自社のベネフィットだけを追求するのではなく、お好み焼店など飲食店のサポート、お好み焼文化の維持拡大など、販売先や消費者のことを優先して取組み、それが結果としてオタフクブランドを全国区に押し上げた。その力が今、海外に向けて動き出しており、今後の成り行きに注目が集まる。

試食メニューのキッチンカーには行列

調理体験会も人気

オリジナルグッズがあたるガチャも

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