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満を持して、そよら金剛がグランドオープン/イオンリテール

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周辺住民が待ちわびた「そよら金剛」遂にオープン!

イオンリテールは6月28日、そよら金剛(大阪府大阪狭山市)をグランドオープン。1977年にダイエー金剛店として始まり、その後、屋号変更や改装などを繰り返し、地域に密着してきた施設。イオン金剛から、より商圏に適応した業態・そよら金剛へと転換すべく、休業したのが22年の11月末。ようやく迎えたオープンとあって、25~27日に行ったソフトオープンでは、地元客限定にもかかわらず、3日間累計で4万人超が集まった。これは計画の110%の進捗率で、売上も同様の伸長を果たした。いかに顧客が開業を待ちわびていたかがうかがい知れる。

ソフトオープンでは、直営売場は生鮮と冷食が好調な売れ行きを示した。また、直営だけでなく、2階の専門店もにぎわいを見せ、飲食店は初日に満席となった。客単価も想定以上でグランドオープン時点では、右肩上がりをキープ。

魅力のひとつにはその規模が挙げられる。旧店舗はGMS(衣食住をそろえる総合小売業)だったため、比べると新店舗はややサイズダウンしているが、それでも直営合計で売場は1100坪、うち食品は800坪と、都心の中小商圏を担うそよら業態としては大規模。特に食品はGMSの旧店舗より拡大しており、商圏内(3~5㎞圏)の3.8万世帯・8.8万人の需要は十分カバーできる。

この地域では30~40歳代の子育てファミリー層のウエートが高い。この層を中心に子どもから高齢者まで、どの世代・世帯にとっても最も利便性の高い、都市生活拠点を目指す。年間来館者は約200万人を想定。

●午前中と夕方で客層大きく変化
今のところ、想定通り各世代から支持されている。午前中は年配者層が来店するが夕方4時を回ると塾通いの子どもやファミリー層が増える。年配者やファミリーは生鮮・デリカ需要が高く、若者はメークなどコスメ商品の購入やイートインの利用が高い。
核店舗のイオンスタイル金剛店合計で1.6万品目をそろえており、特に冷食は近畿圏のイオンリテール展開店舗の中では5番目となる1300品目の品ぞろえ。日々の買い物をサポートする業態だけに、テナントも必需品や暮らしを支える店舗を集めた。ダイソーやスターバックス、さらに7月19日には国内初出店の子ども関連中古専門店「オフハウスKIDSそよら金剛店」がオープンするなど15店舗が出そろう。
施設前に設置した「そよキッズ広場」は、遊具を設置し自由に安心して遊べる空間を提供するとともに、毎朝9時15分からは地域住民が参加出来るラジオ体操を7月中旬から開催予定。また、週末にはキッチンカーや地域のイベントの開催地として活用が可能だ。

●イオンスタイル金剛店
地元の野菜や鮮魚が充実。特に鮮魚は対面販売を強化して利用客の注文にきめ細かな対応を図る。精肉は売場を広く取って展開。国内指定農場の肉質4等級以上にこだわった「匠和牛」を大・中・小の各サイズそろえた。デリカはお好み焼やいか焼き、富田林名産の海老芋を使ったコロッケなどを提案。対面式の量り売り惣菜・リワードキッチンやイオンベーカリーによる焼きたてパン専門店・カンテボーレも導入。本格的なピザも展開。地元のこだわり菓子、酒類も品ぞろえ豊富で、MZ世代にはソフトクリームやアジアンコスメを提案。人気のグミは近畿圏最大級の規模で展開する。

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●公式サイト
https://www.aeon.jp/sc/soyora-kongou/

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