西日本社の開発商品も訴求
国分西日本は7月5日、帝国ホテル大阪で秋季展示商談会を開催。メーカー約300社・337小間(6千品目)が出展し、1400人が来場した。
同社にとって2年半ぶりのリアル展示会だが、感染症対策により若干規模を縮小しての開催となった。それでも当日は試食や11企画の提案コーナーに関心を寄せる人が詰め掛け盛況となった。会場入り口では今年の下期概況や、世代や生活スタイル別の嗜好分析を紹介。また下期の消費マインドを刺激する7種のトレンドを提案するなど、SDGsを意識する消費者目線に対応した売り場作りも発信した。
オリジナル商品は「〝CAN〟Pの達人」シリーズの新商品「キャンパーのアヒージョ」と、リニューアルする「だし麺」に注力。アヒージョはベースの具材、味付け、オイルがオールインワンとし、好みの具材を加えて楽しむもの。だし麺は50~60歳代の単身女性をターゲットに、国産素材のだしのうま味をバージョンアップした。酒類はサステナブル、オーガニック、食とのペアリングなど多様な切り口で提案。低温では関西総合センター開発商品のフローズンミールキットや同センターの流通加工機能を紹介。また国分フードクリエイトの新商品「ふっくら骨まで美味しい魚」シリーズも訴求した。
昨年7月にフードクリエイトから低温事業を移管した、西日本社の低温強化商品として和菓子・銘菓を積極的に提案。同社開発商品は「具粥さん」の新フレーバー「鶏と穂先たけのこの白湯風」と6個セットを訴求。また同社開発の「缶ちぃず」シリーズも強化。このほか旭トラストフーズや王将椎茸、ヤシマの商品群を紹介した。
健康提案では不眠・口臭に着目した「みんなのヘルス」、ブーム的な健康トレンドは「ミーハーヘルス」として紹介。急拡大を続けるEC市場のデータ分析も提案。共創圏づくりの取り組みとしてJA全農京都と提携、「京野菜・京モノ BOX」を企画。8月にクラウドファンディングでテスト販売後、一般販路でも展開する。また「MDおすすめ!発掘横丁」では各マーチャンダイザーが推奨する商品を紹介。コメ周りの活性化として瓶入り佃煮などご飯のお供を提案。注力したのが「国分のオシナベ」。今冬に向け国分が推したい鍋を紹介。醤油ベース、しゃぶしゃぶ、おでんをトレンドとしてアレンジメニューなどを提案。
また日付管理アプリ「セマフォー」、アンケート・モニターの「ぐるっぱ」、献立サポートサイト「幸せメニュー占い」、スマホの位置情報システムを活用した来訪者分析レポートなどを小売り支援機能として展開。こうした来店分析の提案は、小売側からの情報提供が不可欠だが、昨年から新規出店のタイミングで分析を依頼する小売業が増えており、同社は地域密着卸として対応している。これらの機能を生かした販促サポートと価格決定権のあるオリジナル商品の拡売で、値上げラッシュの中、定番での販売に注力する。
WEB限定記事