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大阪・茨木に産学官連携SC開業へ/イオンタウン×ダイエー

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東芝工場跡地に「イオンタウン茨木太田」が3月27日オープン

イオンタウン茨木太田の外装イメージ

イオンタウンとダイエーは2月24日、「イオンタウン茨木太田」(大阪府茨木市)のオープンに先駆け、オンライン説明会を開催した。

今回の出店は、東芝の工場跡地を活用する茨木市の土地利用計画「茨木スマートコミュニティ構想」に基づくもの。2018年にJR総持寺駅が開業し、昨年4月には追手門学院大学などが開校。イオンタウンは3月27日にオープンする。先進エネルギー技術、住宅・商業・文教・医療福祉などの機能に加え、公園と一体となった防災機能を集約した町づくりの中で、商業施設ゾーンを担う。

商圏は自動車で10分圏の27万2千世帯(64万4千人)が中心。ファミリー層を中心とした30~40歳代と60歳以上で6割程度を占める。総持寺駅からは徒歩圏内。電車で大阪駅まで15分、京都駅には20分の距離で、幹線道路も整備されておりアクセス良好の立地。同商圏のイオンスタイル新茨木、イオンモール茨木とドミナントを形成する。

テナントは51店舗が出店、特に食物販を強化。フードマーケット「茨木太田マルシェ」では、生鮮三品の専門店を中心に、地元で人気の洋菓子やベーカリーなど10店舗が集結。テークアウト商品の充実やイートインスペースも設け、多様な食シーンに対応する。また2階のフードコート「茨木太田フードテラス」では、商業施設には初出店となる話題の店舗など5店舗を集積。

新生活様式に合わせ、イオンタウンとしては2店舗目となるモバイルオーダー機能付きイオンタウン公式アプリをリリース(4月下旬開始予定)。SC内専門店の商品を事前に注文・購入できるほか、店舗の混雑状況の確認、クーポンの配信などの機能を有する。また、ご当地WAONとして追手門学院大学と連携した「いばらきWAON 追手門学院大学版」を発行するなど、同大学との連携を強化。さらに茨木市とは年間を通してイベントの共同開催などを予定している。

SC合計で年間530万人(平日1.2万人、土日祝2万人)の来館者を見込む。

ダイエーによる核テナント「イオンフードスタイル茨木太田店」は、3㎞商圏をターゲットに、603坪の売り場を展開。通常400品目程度の冷凍食品を、700品目以上そろえ、簡便・時短、保存、おいしさなどで高まる需要に対応。また、こだわりのタルトやチーズケーキなど、スイーツも注力し、店舗入り口付近でベーカリーとともに展開する。人気のピザはソースや生地を見直し改良。

ネットスーパーは約1万品目をそろえて展開。2㎞圏内を対象に、配送だけでなく店舗横にドライブスルー式の受け取りスペースを設置する「ドライブピックアップ」に取り組む。また、冷凍・冷蔵品にも対応した「ピックアップロッカー」を店外に設置。非接触・非対面での受け取りを可能にする。同社ネットスーパーは38店舗で展開しており全体で前年比150%、既存店130%と好調。22年度までに70店舗での導入を目指す。

イオンタウン・加藤久誠社長は「産学官でいかに連携し、当地の活性に貢献するかがテーマ」と話し、ダイエー・近澤靖英社長は「ネットスーパーのシステムで、配送とピックアップロッカーを展開するのは当社初の取組み。当店を皮切りに水平展開する」と期待を述べた。

【SC概要】所在地/大阪府茨木市城の前町2-1▽責任者/SC全体…中村希モールマネージャー、核店舗…佐藤友樹店長▽規模/敷地2万9852㎡、総賃貸1万7412㎡、駐車台数830台、駐輪台数380台▽従業員数/850人(核店舗90人)

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