Go To Eatも絶好調
食と観光が自慢の大阪も新型コロナで大きな影響を受けている。Go Toキャンペーンで上向いてはきたが、今後もさまざまな振興策の打ち出しが必要だ。そこでぐるなびと大阪市は10月25日から、大阪の食を体験する観光プログラム「あじわい大阪」を開催。観光需要の回復および収入が落ち込んだ飲食店への来店促進を目指している。
同プログラムは今年で4回目となる人気企画だが、今年は企画数を例年の6倍の約40回と大幅に増やし、新たにオンラインプログラムも設けた。現地での観光体験は感染防止対策を整え、15人前後の少人数で実施する。
オンラインプログラムは名店による料理教室が人気だ。10月25日開催の料理教室では、大阪スパイスカレーのパイオニア「Columbia8(コロンビアエイト)」店主のオギミ~ル☆氏が巧みなスパイス遣いを直伝。同店の常連がこよなく愛した幻の料理「ビール泥棒」などを紹介。事前に参加者には特別配合の秘伝スパイスが届けられており、本格感が楽しめると好評だった。オンライン企画は今後も多数の企画を予定。
現地での観光体験は10月31日に、大阪城で歴史体験ツアーを開催。お城インスタグラマーKAORI氏や学芸員など大阪城関係者が案内人となり見どころを紹介した。大坂城時代の古写真を使い歴史の秘話を紹介したほか、テレビ番組でタレントのタモリ氏も見て歓喜した豊臣政権時代の石垣を特別公開。ツアー後は大阪城公園内のイタリアンレストランで大阪の食も楽しんでもらい好評で、着地型観光の再活性に手応えを得たという。
Go To Eatの予約は予想以上
「Go To Eatキャンペーン」の手応えも上々だ。オンライン飲食予約事業者として参加するぐるなびによれば、キャンペーンの予約は想定以上のペースという。10月19日の開始から約1カ月が経ったが、ネット予約数は前年同月比で約3倍、土日では約4.3倍。これはコロナの影響を受ける前との比較となりかなりのハイペースで、来年1月31日のキャンペーン終了前に予算を消費する可能性が出てきた。
傾向としてはネット予約全体の約4分の1がランチ予約で、ランチの占める割合が前年より拡大。平均予約人数は3.2人で前年の5、6人から減少し、少人数化の傾向が見られる。大阪府では府独自の「少人数利用 飲食店応援キャンペーン」も追い風となり、週末に限らず平日も4名以内の利用者数が大幅に伸びているという。
WEB限定記事