専門店の技を家庭で!お湯割り串カツソースを提案
オリバーソースは8月26日に神戸本社でソースの新商品2品を発表。あわせて同社が開発に参画した日本製麻のレトルト新商品の紹介も行った。
オリバーソースは4年後の2023年に創業100周年、主力の「どろソース」は発売30周年の節目を迎えることから、地域との共生を意識したコラボやイベントなどを企画しており、この一環でコラボ商品作りに積極的な日本製麻とレトルトカレー「どろカレー」(200g、400円)を共同開発。オリバー社がどろソースの啓蒙策として〝カレーに合う〟を従前から訴求、消費者にも好評であることや両社の社長同士がコラボを熱望していたこともあり、今春から共同プロジェクトが始まった。
当初はレトルトの加熱処理により、どろソースの香味を生かせないなど苦戦するも、どろソースで炒めた合挽ミンチ肉〝どろそぼろ〟をカレーに入れることで、芳醇な香りと濃厚な旨みが効いた納得の味わいに仕上がった。9月中旬から日本製麻が神戸の新名物として土産物ルートを中心に、一般流通でも販売する。
8月30日発売の「麻辣どろソース」(360g、450円)は、四川山椒をふんだんに使用した、近年話題のしびれる辛さと旨さが特徴。花椒の刺激でソースの旨みが際立ち、この味わいはコナモンメニューとの相性が抜群。さらに麻婆豆腐や回鍋肉など中華メニューにも好適。
これまでにないユニークな商品が「お湯割り串かつソース」(300g、280円)。同社調べによると串カツ専門店など外食店の85%が、メーカー品のソースをお湯で希釈し何らかの調味料とブレンドしたオリジナルソースを使用していることから、専門店の味わいを家庭にも提案する。2倍希釈タイプで、家庭でケチャップやみりん、からし等とあわせて好みのソースが作れる。
同社では今後のどろソース30周年に向けた企画コンセプトとして、①積極的な企業コラボの推進②どろソースのシリーズ化③創業の地・神戸での地域との連携・共生を掲げる。今回のコラボ商品やどろソースの拡充に加え、地域イベントに積極的に参加する。9月13日に神戸南京町の中秋節、29日には長田区・鉄人10周年記念式典、10月6日には同社の旧本社所在地でとんかつソース発祥の地・川池公園で地域共催イベント、11月10日には長田商店街・コナモン祭を予定している。
道満雅彦社長は阪神淡路大震災での被災や、どろソースの誕生からヒットまでを振り返り、「環境が激変する中、地元企業とともに生き残っていけるよう働きかけたい」と強調。また、日本製麻の中本広太郎社長は「当社はこれまでも多くの企業とコラボしてきた。今回は同じ神戸の企業同士で、情報発信したい」と意気込みを見せた。
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