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「完全メシ」がついにフルラインアップ/日清食品

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未病対策先進国へ様々な社会課題解決に貢献する

日清食品は、「完全メシ」ブランドにおいてパン、デザート、外食の各分野で〝ブランド初〟となる商品・取り組みを一挙に投入し、フルラインアップの完成を宣言した。主食・間食・外食まで食シーン全体をカバーする体制を整え、同ブランドは新たな成長フェーズへと移行した。
3月24日に都内で開催された戦略発表会では、「完全メシ」が単なる商品群ではなく、日常のあらゆる食シーンに浸透する〝食のインフラ〟として進化しつつある姿が示された。従来の即席麺中心の事業領域を超え、栄養と利便性を軸に食生活そのものを提案するビジネスモデルへの転換が鮮明になっている。

今回の柱の一つが、3月23日から関東甲信越地区のコンビニで先行発売された「完全メシBREAD」だ。チョコクリームとカレーの2品(各税別298円)をラインアップし、33種類の栄養素をバランスよく摂取できる設計を維持しながら、しっとりとした生地と具材による満足感を両立した。チョコは軽やかな甘さで間食需要を取り込み、カレーは食事代替としても成立する味わいに仕上げている。さらに常温で約90日の保存が可能で、日常利用に加え備蓄用途にも対応する点が特徴だ。パン領域への進出により、「完全メシ」は主食カテゴリーの裾野をさらに広げた。

デザート分野では、オンラインストアで「冷凍 完全メシ DELI ジェラート」6品を展開。3袋セレクトセットは税込2,583円、同じく6袋セットは4,128円。各送料1,200円。ピスタチオやマンゴー、抹茶など素材の風味を活かしながら、1個当たり70~90㎉台に抑えつつ栄養バランスも確保した。従来、嗜好性が重視されてきたデザートに〝栄養摂取〟という価値を付加し、間食市場に新たな選択肢を提示する。これは健康食品と嗜好品の境界を曖昧にする取り組みであり、「我慢しない健康食」という同ブランドの思想を体現している。
さらに外食領域では、デニーズジャパンと共同開発したジャンバラヤ(税込1,419円)と海老グラタン(同1,199円)の2品を、25日から全国のデニーズ店舗(312店舗/一部除く)で提供開始した。いずれも外食メニューとして販売される形を取り、栄養設計と〝ごちそう感〟の両立を図った点が特徴だ。外食企業との協業により、家庭内にとどまらない食機会への浸透を進める狙いがある。

日清食品取締役
ビヨンドフード事業部長矢島純氏

ビヨンドフード事業部長の矢島純取締役は「未病対策先進国の実現を目指し、いつでも、どこでも完全メシが食べられるようにしたい」と強調する。「完全メシ」は2022年5月末の発売以降、累計6,500万食(3月18日時点)を突破し、2025年度には売上高100億円規模に達する見込みだ。今回のフルラインアップ化により、同ブランドは単一商品から〝食のプラットフォーム〟へと進化した格好だ。
発表会では、デニーズジャパンの商品部長が登壇し、共同開発の経緯や苦労を披露。今後の協業拡大にも意欲を示した。加えて、お笑いコンビのチョコレートプラネットが登場し、ウェブCMと連動した演出で会場を盛り上げるなど、ブランドの認知拡大にも力を入れる姿勢がうかがえた。

デニーズジャパン商品部長須藤良一氏

今回の発表の本質は、商品数の拡充にとどまらない。主食・間食・外食という食の全領域を網羅したことで、「完全メシ」はあらゆる生活シーンに入り込む基盤を整えた。これは従来のカテゴリーに依存しない市場創造型の戦略であり、同社が掲げる〝食と栄養のソリューション企業〟への転換を象徴する動きといえる。今後は、習慣化の定着と価格受容性の向上をどう図るかが成長の鍵を握るが、食生活そのものを再設計する試みとして、その動向が注目される。

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