「ふっくら釜炊き ごはん」を3月30日から発売
日清食品は3月17日、東京本社で「日清ふっくら釜炊き ごはん」の新商品発表会を開催した。マーケティング部の中村圭佑氏が登壇し、カップライス市場の成長戦略と新商品の位置付けを説明。さらにテレビCMに出演する夢グループの石田重廣社長と保科有里氏がゲストとして登場し、多彩な食べ方をアピールした。
■カップライス市場は200億円規模へ

中村氏
同社が注力するカップライス事業は、即席めんに次ぐ成長領域。2025年度には市場規模200億円、金額シェア81%に達する見込みだ。
2014年発売の「カレーメシ」を起点に、2016年の“湯かけ調理”への進化で需要が拡大。市場は9年間で約7倍に成長し、2024年度には150億円を突破、ギネス世界記録にも認定された。
■“炊く米”から“調理済み米”へシフト
国内の米市場は構造変化が進む。生米は2010年の約1.2兆円から2022年には約9470億円へ縮小、2030年には8000億円規模まで減少する見通し。
一方、パックごはんなど加工米は同期間で1476億円から2250億円へ拡大し、2030年には3000億円規模に成長すると予測される。
特にパックごはん市場は2014年の612億円から2024年には984億円へと急拡大している。
■パックごはんの不満を解消
しかし同社調査では、若年層の94%がパックごはんに不満を持つ結果に。「電子レンジがないと食べられない」「容器が持ちにくい」「具材をのせにくい」など、利便性の課題が浮き彫りとなった。
中村氏は「その不満を解消するのがカップごはん」と強調する。
■熱湯5分、“ふっくら食感”を実現

新商品「日清ふっくら釜炊き ごはん」は、熱湯を注いで5分で完成するカップ型の白ごはん。独自の「新・釜炊き製法」により、炊きたてのような風味と甘み、ふっくらとした食感を実現した。
カップ内には十分なスペースがあり、カレーや牛丼の具、納豆などをそのままトッピング可能。皿を使わずに食事が完結する点も特徴だ。
電子レンジ不要のためオフィスやアウトドアでも活用でき、常温で1年間保存可能なことから防災備蓄用途も見込む。
■夢グループが“食べ方”を提案
発表会では、夢グループの石田重廣社長が「魚や梅干し、お肉などをのせて楽しみたい」とコメントし、ボリューム感のある食べ方を提案。一方、保科有里氏は「ふりかけをかけておにぎりにするのも良い」と語り、アレンジの幅広さをアピールした。
こうした“自由な食べ方”の提案は、同商品の特徴である「具材をのせやすいカップ構造」との親和性が高く、プロモーションの軸の一つとなりそうだ。
■価格優位性とCM展開
比較調査では、利用シーンの評価はパックごはんと拮抗(48%対46%)する一方、価格は本商品が208円(税別)と、パックごはん平均257円を下回る。
4月1日からはテレビCMを全国で放映予定。中村氏は具体的な販売目標には触れなかったものの、「カレーメシと並ぶ大きな商品に育てたい」と述べ、新たな主力カテゴリーとしての定着に意欲を示した。

夢グループの石田重廣社長㊧と保科有里氏
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